2013/12/6の日経新聞朝刊に、カズこと三浦知良選手のコラム「プロは己に問いかける」が、素晴らしかったのでシェア。
自分が制御可能なことを頑張る
サッカーは自分だけではコントロールできないものだ。ピッチには相手がいて、状況があり運も左右する。
では、自分がコントロールできるものは。どれくらい集中して練習できたか?どれだけいい準備で日々に臨めたか?そこもちゃんと見ていきたい。
それができていたら、成績以外のところで「いい年だったな」と思えることもあるだろう。
ここ数年力を入れているブログの更新や、日々のジョギングでも同じことが言えるなと。
ブログは検索エンジンのアルゴリズムや、ソーシャルのバズの具合で、日々のアクセス数が大きく変動します。ジョギングもレース日の気温や風といった天候に左右されます。
自分ではどうしようもないことを憂うよりも、一週間に何回ブログを更新できたとか、今月は200kmを目標に走ろうとか、自分が制御できることをじっくりやり抜くことの方が健全ですし、得られる喜びはあると思います。
変えてきたので、変わらずにいられる
元気だね、変わらないねとよく言われる。
ただ、”変えてきたので、変わらずにいられる”とも言える。
20代はきつい練習で調子が上がったとして、同じことを30代にすると疲れがぬけず逆効果になる。
人間には「加齢」が必ずありますし、社会自体も進化しているため、ある年齢を超えると、同じことを繰り返していても、周りがそれ以上のことをしてくれば、ジリ貧です。下りのエスカレーターを登るようなものです。
今の状態を維持するためには、自らを変えて進歩していかないと、現状維持も難しいのです。
若い頃のがむしゃらは財産
がむしゃらに100本走った時代のある人でないと、30-40代で強度の高いことをしようとしても無理。
きついことをやるなら早いほうがいいよ。
子供が大きくなってから。経済的に安定してからとか言っていては遅いです。若くて体力のあるうちしか出来ないことは、若いうちにやっておくべきです。若いうちに自分の幅を広げておかないと、歳をとってから広げようとしても無理です。
年を取ると、自分で勝手に多くの壁をつくっていきます。その壁を打ち崩すのは容易ではありません。
怖がらず、何でもノリ良くチャレンジしていく。上手くいかなくても、飲み屋でウケる武勇伝の一つになるでしょう。チャレンジの一つ一つが人生の財産になっていくはずです。
色々な経験が人間力を作る
しかし体にせよ何にせよメンテナンスにはお金がかかる。
サッカーばかりでも成長しないから銀座のお姉さんにお世話になるけれど、それもお金がかかるしさ。
一つのことに集中する時期は必要ですが、限界があります。色々な人と会ったり、違うジャンルのことからヒントや気づきを貰うことも、上のステップに上がるために必要な要素です。
人は経験したこと以上の人にはなれません。無駄遣いは必要ないけれど、面白いと思うことにはしっかりお金を使って、自分の経験値を上げていく。
それが、人間力を高めていくことに繋がるのだと感じました。
コメント