女性:「それでさー、すごいんだよこれが!次にさー」
男性:「要するにどう思ったの?」
男女の会話に食い違いが発生しやすいように、ネット情報発信の手法においても、男女で違いがあります。
女性はブログ、男性はサイトが向いていると常々感じてきました。その理由とは?
女性は共感
女性は自分と同じライフスタイルの人をフォローする傾向にあります。
私の妻は、クックパッドを良く見ています。あれだけ多くのレシピの中、どうやってお気に入りのレシピを探すのかなと思ったら、自分と味の好みが似ている人をフォローして、その人のレシピを作るのだそうです。
ブログも、自分と似たような生活をしている人を追っかけると、自分にとって有益な情報が得やすいのだそうです。たしかにそうですね。
つまり、女性は日々の生活の様子を紹介して、ファンを増やしていく方が効率が良いのです。しかも、通信販売マーケットのシェア7割が女性※1と言われています。収益化も女性の方がしやすいです。
アフィリエイター界隈では、よく「女性に生まれたかった」と真顔で話たりします。
男性は結論
男性はすぐに結論に行きたがります。わからないことは、検索エンジンで答えを探します。よって、男性にとっては、情報が過不足無く論理的にまとめられているサイトの方が有益なケースが多いです。
情報サイトは、あるテーマについて情報を完結させる必要があります。サイト構造はまさにロジックツリー。論理的に網羅する必要があります。
サラリーマンの仕事では、論理的思考能力が求められるケースが多いです。問題を整理して、課題を見つけて、周りに納得してもらいながら仕事を勧めるには、論理的思考が不可欠です。
日頃から論理思考をフル回転させている男性サラリーマンは、情報サイトのような作りの方がしっくりくるのです。
女性と男性では、趣向が違う
ブログとサイト、どちらが良いか?という議論が最近盛んです。実はこの議論は昔から事あるごとに勃発してます。議論が上手く噛み合わない理由の一つに、男女の趣向を考慮していないところがあります。
女性向けに情報発信するなら、ブログの方が断然有利なのです。SEOなんて効かなくても、ガッツリファンを囲ってしまえば、安定収入となります。なにせ通信販売のシェアは女性が7割※1。女性向けの記事の方が収益につながりやすいのです。
ところが、男性がブログを更新しても、収益に繋がりにくいです。女性向けブログほどファンがつきにくいからです。収益を追い求めるには、SEOで集客しやすい情報サイトを運営したほうが効率的です。
いきなり本格的な大きなサイトを作るには、高いスキルが必要です。男性がサイトを好む理由は、女性より比較的ITスキルが高い傾向にあることもあるでしょう。
ブログとサイトの議論は、女性vs男性になるケースが多いです。女性はブログ、男性は情報サイトの方が運営しやすいと思っているからです。裏にあるお互いの事情を良く理解しておくと良いでしょう。
良いとこ取りをする
ブログもサイトも、運営を続けていると、頭打ちになってきます。そんなときに状況を打破するために、ブロガーなら情報サイトを、アフィリエイターならブログの運営に活路を見出すと良いでしょう。
情報サイトを作るなら、いきなり大規模なサイトを目指すのではなく、数ページから作れるミニサイトから始めると良いでしょう。WADA-Blogの和田さんの新刊がお勧めです。こんなに効率的に集客できるんだと驚くと思います。
ブログを始めるなら、どうせなら最初から「人気ブロガー」を目指したらどうでしょうか? ブログを運営するなら、多くの人に読んでもらいたいですよね。こちらも先日発刊となった拙著を読んで頂けると嬉しいです。
要するに、お互いの良いとこ取りをするのが理想的です。ハイブリッド戦略です。お互いの良さを認めて、自分のレベルを上げていければ、それが一番です。
【追記】
ミニサイト本を女性が、ブログ本を男性が書いているところに、この議論の奥深さがありますね^^
※5年前に私が名古屋でセミナーをしたときのスライド。この頃から「ハイブリッド戦略」の重要性は語られています。枯れたノウハウなんですよね。
※1 昔から言われているのですが、ソースが見つからないです。調査中。感覚的にも女性の方が高いことは間違いないはずです。
人気ブロガー本特設ページでは、書評を紹介しています。書いてくれた方はぜひ@kankichiまでご紹介ください。