NHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」が面白かったです。
人工知能は、囲碁の最強棋士を打ち破り、人間では気がつかないがん細胞を発見し、自動車の自動運転を急速に実用化に近づけています。
我々は、人類が飛躍的に進化する瞬間に立ち会えるかも。
ディープラーニングのすごさ
人工知能自体は、「ディープラーニング」という、汎用性の高い手法が用いられています。囲碁や将棋に利用するには、多少のカスタマイズは必要ですが、コアの部分は共通しているところがすごいです。世の中のあらゆるものに、人工知能が一気に組み込まれて、世界が一気に変わってしまう可能性もあるのです。
特に、これまで人間が経験的に行っていて、自動化が難しいとされてきた部分も波及しそうです。会計作業などは、レシートを読み取って、仕分けしてくれるようになるでしょう。自動運転が実用化されれば、タクシーやバス、トラックの運転手は必要なくなります。お医者さんも今ほど必要なくなりそうです。
人工知能は人類の良きライバルとなる?
アルファ碁と対戦した、最強の棋士と言われる李世ドル氏が、対戦後に爽やかな笑顔を浮かべていたのが印象的でした。自分の想像を超えた斬新な手を打ってくるアルファ碁と対戦することで、自分の囲碁の実力はもっと伸びると思ったのではないでしょうか。
李世ドル氏も、このまま負けっぱなしのつもりは無いと思います。羽生さんも、人工知能との勝負を通して、将棋の新たな可能性を知りたがっているように感じます。近い将来対戦が組まれるという話もあるようです。
人工知能と対戦して、たとえ負けたとしても、それは人類の敗北を意味するようなものではないと思います。そこからが始まりです。囲碁も将棋も、人工知能と対戦することで、新たな地平が見えてきます。人工知能が、人類の可能性をさらに引き出してくれるのです。
人は、強い相手と戦うことで、能力が上がっていきます。人工知能が人類の良きライバルとなり、お互いを引き上げていけば、人類は一気に進化できると感じました。
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