Amazonがプライム会員向けに、2015年9月から動画の見放題サービスを開始するそうです。私もプライム会員なので、とても楽しみです。
その一方で、大きな不安があります。Kindle出版と大きな関係があるからです。
Kindle本への分配金が減らないか?
kindleオーナーシップライブラリーといって、プライム会員は月に一冊kindle本を無料で読めるサービスがあります。
実は無料で読まれても、著者にはお金が入ってきます。
AmazonからKDPセレクト基金が拠出され、読まれたページ数に応じて公平に分配されています。原資はプライム会員費です。
今回の動画サービスも、原資はプライム会員費でしょう。KDPセレクト基金への分配が減ることが心配です。
プライム会員は「定額コンテンツサービス」へ昇華
プライム会員とは、もともと「お急ぎ便」を無制限で使えるサービスです。私の住んでいる静岡でも、お急ぎ便だと注文した次の日の朝に届くので、重宝しています。
お急ぎ便を実施するのに、アマゾン側に大きな設備投資が必要とは思えませんし、オペレーションでやりくりできるものです。年会費3,900円は、ドル箱なのでしょう。
そこで、プライム会員をつなぎとめ、さらに増やすために、Kindleオーナーライブラリーやプライム限定セールを行い、そして今回、動画見放題サービスを加えてきました。
今後、Kindleオーナーライブラリーも、月1冊の縛りがなくなることも考えられます。他社が相次いで参入している、音楽聞き放題サービスもそのうち開始するでしょう。
Amazonのプライム会員は、定額コンテンツサービスに生まれ変わり、コンテンツ業界を牛耳っていくのかなと予想しています。
コンテンツはすべて定額化サービスへ向かう
定額サービスが普及してくると、映像や電子書籍の値付けって、意味がなくなってきます。もちろん気に入った作品は自由に楽しむために別途購入するのでしょうけど、ほとんどが定額サービスで済まされるでしょうね。
とはいえ、定額サービスで利用できないコンテンツは、ますます利用されなくなっていく。
時代の流れとはいえ、モヤっとしたものを感じます。
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