アフィリエイトというと、検索エンジンで集客する手法がメインでした。検索エンジンのユーザーは困っていることが多いので、問題を解決する商品やサービスを紹介すると、コンバージョン(成約率)が高いからです。
一方、ソーシャルメディアはどうでしょう?
FacebookやTwitter、Instagramなどのソーシャルメディアが普及してきましたが、アフィリエイトとの相性はイマイチ。過去にこんな記事も書いています。
「ソーシャルメディア」とアフィリエイトは究極に相性が悪いという話
しかし、ソーシャルメディアが成熟してくるに連れて、徐々にではありますが、ソーシャルメディアでアフィリエイトが活用されるケースが拡大してきたように感じます。
丁寧に運用すれば、ソーシャルメディア上でもアフィリエイトは可能です。
ソーシャルメディアでアフィリエイトが成り立つ例
ソーシャルメディアは「人同士のつながり」が基本になっています。ソーシャルメディア上でアフィリエイトをすることは、嫌がられます。
生命保険を売り込む行為と似ているとでも言いましょうか。誰も売り込まれたくないのです。
しかし、すべてのアフィリエイトが敬遠されるわけではないことが、ここ8年ほどの経験からわかってきました。
例えば、自分が通っている英会話教室がお勧めで、友達を誘うと自分も友達もキャッシュバックを受けられるような場合です。
英会話スクールに興味がある人にとっては、知人が実際に通っていて信用できること。さらにキャッシュバックもあって金銭的にお得です。実際に通ってみたら内容が素晴らしく、紹介側の信用もアップ。全てがWin-Winの関係です。
これと同じような感じでアフィリエイトを行えば、ソーシャルメディでも上手くいきます。
つまり、自分が実際に利用していて、心の底からお勧めの商品やサービスだけを、アフィリエイトで紹介するのです。
相手にとって絶対にお得な情報であれば、アフィリエイトでも受け入れられます。
検索エンジンによる集客の限界
「自分が実際に利用していて、心の底からお勧めの商品やサービスだけを紹介する」は、ソーシャルメディアだけではなく、ブログやウェブサイトでも大切なことです。
しかし、ブログやウェブサイトは、検索エンジンから集客できます。
自分が利用していなくても、心の底からお勧めの商品でなくても、検索上位に掲載されればアフィリエイトがコンバージョンしてしまうのです。読者は困っていて、今すぐに問題を解決したいからです。
検索上位を目指すブロガーやウェブサイト運営者は、検索キーワードに対する答えを網羅したコンテンツを作成しようとします。
現在の検索エンジンの仕組みでは、そのほうが検索上位が狙えるからです。既存の検索上位の記事を調べ上げ、関連する書籍を読み、既存のコンテンツ以上の内容の記事を書き上げることは、難しいことではありません。
この方法だと、一時的には検索上位に表示されるかもしれません。
しかし、現在は大手メディアも多く参入し、大量のコンテンツが毎日投入されています。ライバルが次から次へと新しいコンテンツをポストするため、検索上位に表示されたとしても、その順位は安泰ではありません。明日にも圏外に飛ばされる可能性があります。
ソーシャルメディア対策はSEOにつながる
検索に頼らず、自力で集客できることが、今後もっと重要になってきます。
その一つが、ソーシャルメディアの活用です。ソーシャルメディアとブログはとても相性が良いです。
ソーシャルメディアはコンテンツを作るのは不得意ですが、コンテンツを多くの人に届けるのは得意です。ブログ記事の更新をソーシャルメディアで流すと、お互いを補完し合えます。
自分が実際に利用していて、心の底からお勧めの商品やサービスだけをブログに書いて、ソーシャルメディアで記事を紹介すると、信用が生まれます。「この人は良い情報だけを教えてくれる」という信用がファンを生み、口コミが広がり、ブランドとなります。
他のブログやウェブサイトからリンクされ、大手サイトで紹介されることも増えていきます。
あれ?これって既視感のある話しですよね。そう、リンクを貰えることは、SEO(検索エンジン最適化)そのものです。ソーシャルメディア上での丁寧な活動は、ブログのSEOにもつながるのです。
ソーシャルメディア時代では、共感が信用をつくる
ソーシャルメディアでは信用が第一です。自分の経験を元に、自分の言葉で伝え続けることが、信用を醸造します。
アフィリエイトで紹介する商品を、その都度体験していたのでは、時間がありませんし、色々な商品を「お勧め」と紹介していては、矛盾が生じてきてしまいます。
よって、生活の中で実際に使っていて、良いと思う商品だけを紹介していくのが、一番です。
商品選びも真剣になります。消費のクリエイティブと呼ばれるものです。
良い商品を使い、良い商品の紹介を通して、自分を語るのです。商品のスペックではなく、商品を購入したことによって、素晴らしい生活をしている自分のライフスタイルを、読者に共感してもらうのです。
共感が、ソーシャルメディアでは大切です。誰でも情報を発信し、受け取れる現代のキーワードは「共感」です。共感でつながった人同士で信用が醸造され、ブランドとして認知されるようになります。
ソーシャルメディアは、時間を味方につける
共感、信用、ブランド。よし、わかったと始めても、そう簡単に醸造されるものではありません。醸造という言葉を使っているように、ブランドはある程度の時間がかかります。
逆に言うと、時間をかけないと本当の意味でのブランドは生まれません。ブランドとは歴史そのものだからです。
ソーシャルメディアが生まれて10年が経ちました。重い腰を上げて始めた方はすぐに実感するでしょう。ソーシャルメディアは時間を味方につけられるプラットフォームです。時間が必要です。先攻が圧倒的に有利なのです。
急ぎ過ぎも禁物です。いつも自然体で、自分の感覚を大切にして、本当に良いを思うモノだけを丁寧に発信していけば、共感してくれる人が現れるでしょう。
【参考】