アフィリエイトの総合情報サイト「アフィリエイトSOGO.COM」で行ったアフィリエイトアンケート2012で、わかったブログがアフィリエイターが選ぶベストサイト2012&サイトリストに選ばれました。ありがとうございます!
今回のランクインの背景から、これから10年を生き抜くアフィリエイト戦略を考えてみました。
なぜベストサイトの3番手に?
アフィリエイトSOGO.COMのベストサイトには、昨年からランクインさせてもらっています。昨年は7位で今回は3位で躍進しました。
私は2003年からアフィリエイト業界で活動してきました。今まではこういうランキングに縁は無かったのですが、去年から急にランクインするようになったのは、アフィリエイトについて当ブログが発信してきたメッセージが認められたことが大きいと考えています。
当ブログで一貫して発信してきたことは「リピーターを大事にする」ということです。リピーターがつかないと、いくら記事をポストし続けても、SEO頼みの集客となり安定しません。1000人に一人でもリピーターになってくれることで、アクセス数が右肩上がりに確実に増えていきます。
リピーターを増やすために大切なことも、当ブログでは繰り返し発信してきました。「読者のために書く」「ソーシャルメディアの時代」「売らずして売る」です。
読者のために書く
これまでのアフィリエイターの手法は「SEO」でした。商品名をタイトルに入れた記事をポストし続ける「レビューアフィリエイト」の方法は、裏を返せば、コンバージョンの良い商品名をタイトルに入れた「ペラページ」を量産するのと本質は変わりません。
本来は、読者が読みたくなるタイトルをつけるべきです。商品名よりも「商品を買った先に待っている快適な生活」がイメージできるようなタイトルをつけるブログには、多くのリピーターがつくでしょう。一方、検索エンジンを向いて書いた記事にはリピーターはつきません。
私はブログは「他人のために書く」べきだと考えています。自分のために書いたブログ記事には、リピーターはつきません。お金を稼ごうとするのであれば、アフィリといえど他人にサービスする姿勢が必要です。
お客さんへサービスをして対価としてお金を稼ぐことは、どの商売でも共通です。多くのアフィリエイターにはこの視点が欠けているように思います。自分が儲けるためのサイトを作るのではなく、読む人が得するようなサイトを作るべきです。
大切なのはサービス精神です。他人に尽くすことです。「情けは人のためならず」ということわざの意味は「人に情けをかけるのは、その人のためになるばかりでなく、やがてはめぐりめぐって自分に返ってくる。人には親切にせよ」という意味です。
ネット上でも、読む人を思ってブログを更新していくうちに信用が広がって、リピーターが増えて、さらにお客さんを連れて来てくれて、結果的に自分の利益として戻ってくるということなのです。
ソーシャルメディアの時代
最近、新たな集客方法が登場しました。ソーシャルメディアです。以前からSEOアフィリエイトの発展性に疑問を感じていた私には、ソーシャルメディアを集客の核にしようと考え、実験を開始しました。その結果が「わかったブログ」です。ツイッター、フェイスブック、はてなブックマークといったソーシャルメディア上で、わかったブログの記事を徹底的にアピールしました。
ソーシャルメディア上でバズが発生すると、短時間で大量のアクセスと被リンクを得る事ができます。被リンクはSEOの重要な指標です。つまり、ソーシャルメディアの活用は、Googleが好む「ナチュラルリンク」を効率よく得られます。ソーシャル攻略は、結果的に一番効果的なSEOとなるのです。
既存のSEOの手法は相対的に弱体化して、ソーシャルメディアの影響力が今後さらに大きくなっていくでしょう。「未来の姿は少しずつ目の前に現れている」と言われますが、まさに今がその状態です。ところが、ソーシャルメディア活用に舵を切れたアフィリエイターは、私の周りではごくわずかです。
売らずして売る
人は売り込まれることが嫌いです。広告も嫌いです。新聞や雑誌を読んでいて、最後に「記事広告」と書いてあって、ガッカリしたことは誰にでもあるはずです。人々は売り込まれないように注意して生活しています。
どんなに面白い記事でも、アフィリエイトリンクだらけの記事だったらどうでしょう?「多くの人はアフィリエイトリンクを気にしていない」と言う意見もあります。しかし、話はそんなに単純ではないのです。
いわゆる「インフルエンサー」と呼ばれる、情報を拡散できるネット上のキーマンで、アフィリエイトを知らない人は居ません。アフィリエイトリンクだらけの記事を、インフルエンサーは絶対にリツイートすることはありません。なぜなら、売り込み臭のひどい記事を紹介することで、自分の信用を疑われるからです。つまり、ソーシャルメディアとアフィリエイトの相性は最悪なのです。
これからネットの主戦場となるソーシャルメディアで、アフィリエイトをどうやって利用していけば良いのでしょうか?それは、アフィリエイト濃度を薄くするしかありません。集客をメインにおいて、アフィリエイトの露出はなるべく少なくするのです。コンバージョンが低くでも、集客が多ければそれなりの金額になります。
営業マンの必勝法は「多くの人と知り合いになること」だそうです。知り合いが多ければ、売り込まなくても、話が舞い込んできやすくなります。同じような状況をネットでも作るのです。
多くの人が読みに来てくれれば、無理に売り込まなくても、ある一定の確率で人々は物を買ってくれます。アフィリエイトの場合はCookieが一ヶ月残る場合が多いので、リンクを踏んでくれさえすれば、一ヶ月以内に再訪問して購入してくれるケースが多いです。
ブログでアフィリエイトをやってはいけない理由
それでもブログでアフィリエイトをやってはいけない理由
「ソーシャルメディア」とアフィリエイトは究極に相性が悪いという話
ブロガーの台頭
アフィリエイトの目的とは、お金を稼ぐ事ではなくて、広告主との「ブランドの共創」だと考えています。お互いのブランドを融通し合って、共に高めていく関係が理想だと考えています。
既存のアフィリエイターの手法は、商品名やブランド名でSEOをかけて稼ぐ、いわば「ブランドを食い物にする」手法です。しかし最近、別の勢力が生まれています。アフィリエイト目的でアフィリエイトを始めた方をアフィリエイターと呼ぶことにすれば、ブログから始めて、アフィリエイトを利用する方々もいます。いわゆる「ブロガー」です。
今回の調査でも有名ブログ「ネタフル」がランクインしています。コグレさんがプロブロガー本「必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える“俺メディア”の極意」を出版したことが効いているのかなと。ブロガー的な活動の中でアフィリエイトを利用したいケースが増えているようです。
ブロガーはブログを書く事が主体であって、アフィリエイトは収益化の方法の一つと位置づけに過ぎないように見えます。メインの目標はあくまで「趣味を通しての、自己実現&セルフブランディング」。ソーシャルメディアとは補完関係にあって、相性は抜群です。
ブログで商品を紹介するときも、売るのではなくて、あくまでセルフブランドを向上させるものを厳選しています。料率が高いからといって、怪しい健康食品を紹介するような、セルフブランドを傷つけることはしません。ブランドを守りたい広告主と良好な関係を築けるでしょう。
真っ向勝負の時代が始まる
これまでのSEOアフィリエイトは、検索エンジンの不備を突いたアビトラージで稼ぐような面がありましたが、最近はパンダやペンギンといった新アルゴリズムで、Googleの性能が格段に向上しています。これから始まる、ズル無しの真っ向勝負の時代では、ブロガーの方があらゆる面でリードするでしょう。
ブロガーは良いものは積極的に紹介します。ライバルのブログ記事も良いものは紹介します。なぜなら、ブログ&ソーシャルメディア上では良い情報を流すことが信用に繋がるからです。つまり検索順位のゼロサムの争いではなく、お互いに応援し合えるのです。ブロガーイベントはお互いを知って高め合おうという意識が強いです。
一方、アフィリエイターが他人のサイトにリンクをすることはありません。なぜならリンクジュースを外部に漏らすことは、収益の低下に繋がると刷り込まれてきたからです。アフィリエイターはSEOが収益源なので、アフィリエイトイベントでは、お互いの運営サイト・集客キーワードの探り合いになります。知人同士で交流するならともかく、知らない人とは息が詰まる交流となります。
もちろん従来のSEOの手法も残っていくでしょう。しかし、ソーシャルから生まれたナチュラルなリンク構造をGoogleが好むのは明らかです。
昔の成功体験が足を引っ張ると、ゆで蛙の話ではありませんが、いつの間にかアクセスも収益も、そしてこの世で何より大切な「信用」も、何も残っていないということになりかねません。
当ブログを「アフィリエイターが選ぶベストサイト2012&サイトリスト」に投票してくれた人は、何かしらの時代の変化を感じ取ってくれているのだと思います。
私もまだまだですが、数年前とは違う地平が見えてきています。
アフィリエイトを展望を考える上で、この二冊はおすすめです!
コメント
非常に勉強になりました。
他の記事も拝見させていただきます。