ブロガーとアフィリエイター。両者は似ていますが、実は、水と油のように違う人種と考えた方がよいです。目指しているものがまったく違うからです。
ところが「隣の家の芝は青く見える」ではありませんが、自分の置かれている状況に物足りなくなって、ついつい、隣に口出ししたり、干渉します。そして、反応が悪くて困惑します。
詳しく解説していきましょう。
ブロガーは「影響力」
多くのブロガーが目指しているところは、ネット上での影響力を持つことです。
ネット上で存在感があって、ファンやリピーターがたくさんいる。記事をポストしたり、ソーシャルメディアで発言すると、多くの反応が来る。
ブログで収益化というよりも、商業出版やセミナー、テレビなどのメディア出演といった、ネット以外での活動と収益化を目指しています。
「利益の源泉は信用(ブランド)」と考えているのです。収益は自然についてくるもので、お金はアピールするものではないというスタンスを持っています。
自分のブランドさえ持っていれば、何を始めるにしても、普通の人たちに比べたら、有利な位置からスタートできるからです。
アフィリエイターは「収益」
ほとんど、というかすべてのアフィリエイターが目指すのは、収益です。収益を得るためにブログやサイトを立ちあげます。
ブロガーのような雑記ブログは運営しません。アフィリエイターの生命線であるSEOがかけにくいからです。成功しているアフィリエイターはジャンルを絞ったサイトやブログを運営して、コンバージョンの高いキーワードで上位表示をして、高い収益化を達成しています。
アフィリエイター同士の評価も、収益額で比較するケースが多いです。
畑違いの自己アピールは痛い
ブロガーもアフィリエイターも、やっていることはほとんど同じです。有益な記事、コンテンツを作成して、愚直にポストしていくことです。方法は同じなのですが、目的がまったく違います。
ここをよく理解していないと、おかしなことになります。
多くの収益を上げているアフィリエイターは、アフィリエイトのクラスタでは評価されるでしょう。しかし、そうしたアフィリエイターの多くは、自分の運営サイトを公開していません。SEOで集客しているので、キーワードが生命線です。バレるのが嫌なのです。
また、コンテンツをある程度作ったあとは、基本的にほったらかしです。活動がまったく見えない状況です。
よって、アフィリエイトクラスタ以外では、評価されにくいです。ところが、多くの収益を得ているという実績では物足りなくなって、影響力や信用を持ちたくなります。しかし、「何かを隠している」「何もしていない」状態では、信用は限定的です。普通の人は、何をしているか良くわからない人を、評価しないのです。
逆に、ブロガーがアフィリエイト広告で収益化を行い、「●●PVで□万円稼いだ!」みたいな事を得意げに公開しても、アフィリエイターから見れば、何を言っているんだ?という話になることが多いです。多くのPV数でたったそれだけかと。ブロガーの収益は、アフィリエイターからすると、CPMやRPMが恐ろしく低いのです。
畑違いのところで、下手な自己アピールをしてしまうと、痛い状況になっていまいます。
信用と収益を両立するには?
個人ブログだと、ページビュー数の上限は高々100万PV程度であり、それ以上スケールさせて収益を伸ばしいくのは難しいです。
アフィリエイターも、運営サイトを隠したままだったり、ほとんど更新されないほったらかしのサイトを運営するだけで、信用を得たいというのは、虫がよすぎる話でしょう。
ブロガーもアフィリエイターも、信用と収益化を両立させたいのであれば、収益性の高いサービスやプロダクトを、自家でつくることです。
プログラムができるのであれば、ウェブサービスやアプリを作る。人々が集まる場を作る。電子書籍やnoteのような課金できるコンテツプラットフォームを活用しても良いでしょう。それらをオープンに広めていくのです。
自分のブランド、信用が大きくなるほど、自然と収益も増えていく状況を作り出せれば、自己承認欲も満たされ、充実した日々をおくることができるはずです。
【追記】
鈴木ですさんが、はてなブログ界隈では、ブロガーとアフィリエイターが逆転しているという記事を書かれています。
私は、はてなブログのことはよく知らなかったので、興味深かったです。