一つ1円の安価なチョコレートと26円の高級トリュフチョコレートを用意すると、ほとんどの人が26円の高級チョコレートを選びました。
では、両方とも1円ずつ安くして、無料のチョコレートと25円の高級トリュフチョコレートにしました。
人々はどちらを選ぶでしょう?
無料の魔力
正解は、圧倒的に無料のチョコレートを選ぶそうです。不思議ですよね。これが「無料」の力です。
「無料」を利用した販促はよく行われています。スーツなどで「二着買えば、一着は無料キャンペーン」がよく行われています。よく考えると半額セールと似てます。「無料」の方がインパクトが大きいのでしょう。
大手モールアマゾンでは、1フラン(20円)送料を無料にしたら、売上が急増したことがあったそうです。無料にすると、内容を吟味する必要がなくなるので、購入へより近づくのです。
人生初の値付け
先日Kindleで電子書籍を出版した時に、値付けに悩みました。最初は100円で販売しようと思ったのですが、あまり安すぎると、価値が低く見られてしまいます。
かといって、1,000円にすると、大手出版社の紙書籍との比較になってしまいます。電子書籍によるセルフパブリッシングは、印刷や流通コストがかからないため、高すぎる印象を持たれそうです。
Kindleストア内を眺めた結果、300-400円の本が多かったので、お得感を持たせるために280円に設定しました。これくらいの値段であれば、中身を読んで後悔しても、許される範囲ではないかと。
250円以上なら、印税70%のプランを選べるため、売る側としてもしっかり収益が得られます。
結果的に、Kindle総合ランキングで、最高2位まで上がりました。セルフパブリッシングでは珍しいケースだそうです。
▼▼▼▼
値付けは奥が深いテーマです。心理学的なアプローチが有効です。お客さんに気持よくお金を払ってもらうためには、幾らに設定すれば良いのか。価格の心理学という本を読んで、勉強しています。
コメント