ビジネスでも何でも、結果で判断されることが多いです。もちろん結果は大切です。そして、結果までのプロセスをしっかり評価することが、新しいチャレンジへの基礎になるのです。
結果だけ評価するとチャレンジしなくなる
ある大企業が、査定の方法を成果報酬型に切り替えたら、社員が失敗を恐れて、チャレンジングな目標設定をしなくなってしまったという話を聞いた事があります。
結果だけ褒め続けた子供と、成功・失敗にかかわらず、努力や過程を褒め続けた子供の成長を比較すると、明らかな違いがあるそうです。結果だけ褒めた子供は、失敗を恐れて、チャレンジしない大人になってしまう傾向にあります。
社会は動く歩道を逆向きに歩いているようなものです。前進しつづけなければ、現状維持すらできないのです。新しいことにチャレンジできない人・企業は必ず衰退します。
どうするかではなく「どうあるべきか」
リンゴの木を想像してみてください。リンゴの実は美味しいです。普通、人々はリンゴを大きさや味で評価します。
しかし、大きな実がなるにはたくさんの葉っぱ、多くの枝、太い幹が必要です。そして、目には見えない地中に根が、地上の木以上の規模で広く張っているから、木全体を支えることができているのです。
美味しい実を成らすことを考えるのではなく、まずは、地中に大きな根を広く張らすことを考えましょう。見た目に踊らされず、どうするかではなく「どうあるべきか」から遡るのです。
例えば、ブログで100万PVを目指すのであれば、100万PVを稼ぐにはどうするかを考えるのではなく、100万PVのブログ運営者として、どうあるべきかを考えましょう。
毎日更新、キャッチーな話題、奥深い考察、多くのリピーターなど、100万PVブログのあるべき姿をイメージします。そして、自分が出来ることから実践していくのです。
自ら制御できる目標を設定して実践していく方が、不確定要素の多い「結果」を目標にするよりも精神衛生的にも良いと思います。
失敗や挫折から学ぶ
根を広く張るにはどうすればよいか?一時的に水やりを止めると良いそうです。枯れかける寸前まで水を与えないことで、危機感を持った植物は、水を求めて根が地中深くまで張ります。
人間も、挫折や失敗をすることで、成長できます。成功の反対は失敗ではなく「成長」なのです。
上手くいかないことがあっても、自分を変える「チャンス」と思えるかどうかです。トラブルを糧にして、さらに根を広く深く張れるのです。
たまたま上手くいってしまった場合
たまたま森の中で、偶然美味しいリンゴの木を見つけてしまうような事もあるでしょう。大きな発明は、失敗や偶然で発見されることが多いです。
せっかく頂いたチャンスは大事にしましょう。そして、仕組みやプロセスを徹底的に研究しましょう。結果の裏にある過程・プロセスに思いを馳せられるかどうかが重要です。プロセスを理解できれば、次の機会に再現することが可能です。
上辺だけの話に終わらせず、常に謙虚な姿勢で、何事からも学ぶ姿勢が成功のへの王道だと思います。
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