人は自分が実際に経験したことや、見聞きしたことしか受け入れられない。原体験をどれだけ積めるかで、人生の深みと視野の広さは決まってしまいます。
最初は「できるはずがない」と思っていたことでも、実際に成し遂げた一流の人と会って話をすると、不思議と「自分にもできるかもしれない」と思えるようになります。
1,000人もの「一流」と言われる人へインタビューから抽出された「一流の条件」の中から、特に共感したポイントをピックアップして紹介します。
話が上手い
話が上手いといっても、喋り方が上手いのではなくて、話す内容が圧倒的に面白い人がいます。話の面白さは、人生経験と、考えてきた量に比例します。
特に失敗談は、人々の心をひきつけます。成功の自慢話を聞かされても、人は共感できないのです。過去の失敗話に人は共感して、失敗からの復活劇に感動します。
成功とは、氷山の一角であることを知る必要があります。成功するためには、多くの失敗が必要です。成功している人は多くのチャレンジをしています。サイコロを降り続けているのです。一流と言われる人は、過去に多くの失敗をしていているので、引き出しが多く、話が面白くなるのです。
目標に一直線へ向かうような仕事のやり方も大切ですが、色々なことに首を突っ込んでチャレンジすることも、人生の深めるためには大切なことです。
長く一線で活躍
短期的な成功であれば、ちょっとした偶然の組み合わせで獲得することができます。後に大成できるかは、偶然得たかもしれない成功でも、それを元に状況の変化に対応しながら力をつけて、成功を持続していけるかどうかにかかっています。
最近は、マーケットの動きも速く、同じ商品やサービスで長期間リーダーに君臨することは、厳しくなってきています。自分の強みを理解した上で、差別化した価値を提供しつつ、その成果として、自分のブランド価値上昇につなげていくことができれば、長く息の長い活躍ができるでしょう。
行動力
出来るビジネスパーソンの条件は、どんな手段を用いてでも「成し遂げる」ということが一番大切です。口ではいくら高尚な意見を言えても、実際に形できるかどうかは別問題。自ら行動できるかどうかです。
できない理由を考えるような仕事ではなく、本当に自分がやりたいことを仕事にすれば、大きなモチベーションのもとで働けます。好きでやっている人には絶対にかなわないです。好きでやっていると、疲れを知りません。夢中になって頑張れます。
一流を目指したかったら、好きなことを仕事にする意識が大切です。
本質を探る
しかし、ビジネスパーソンをその気にさせ、財布を開かせる商売人としての執念とテクニックは天下一品だ。そして、それらはビジネスには確実に役立つ。その部分を探し出し盗むというのが、勝間本の正しい読み方なのだ。
via: P41
勝間さんは、マーケティングの手法を研究して、自著に対して愚直にマーケティング活動を愚直に繰り返すことで、ブレイクしました。「はてブトルネード」という言葉は有名です。勝間さんのすごさは、本の内容だけでなく、マーケティングの部分もひっくるめて考えないと、本質を見落とすことになります。
最近のネット界隈では、気に入らない一部分を攻撃して全否定した気になっているような言説が多いことが、気になっています。人生で得てきたものは、人それぞれ違いますし、考え方も違う。一方的な視点から物ごとを判断することは、危険です。何事にも裏表があるのです。
反対の目線からの意見もあえて探して、一番大切な部分を見落とさない意識が、一流になるには必要だと思います。
本書は出版社から献本いただきました。ありがとうございます!
コメント