失敗しないに越したことはありません。
しかし、あまりに失敗を恐れて、視野が狭くなってしまって、大きな成功のチャンスを逃してしまっていることって、多いのではないでしょうか?
失敗しないのではなく、大きな成功を収めることで、大きな喜びとやりがいを得ることができます。我々は何を意識して仕事をすべきなのでしょうか?
成功とはコイン投げである
成功する確率は100回に一回かもしれません。しかし、確率は低くても、チャレンジする回数を増やせば、成功をゲットできるチャンスは増えますです。宝くじだって、買わなければ当選することはないですよね。
頭にたたき込んでほしい。何度となく”表”を出すコインの投げ手は、何度となく投げているのだということを。そして、チャンスの数が十分にあれば、チャンスはきみの友人になるのだということを。
via: P49
東京マラソンも抽選に申し込まなければ、銀座のど真ん中を走れる可能性はゼロです。確率は約1/10。しかし、20年続けて申し込めば、最低一回は当選する可能性は、1-(9/10)^20=88% 30年あれば、1-(9/10)^30=96%です。チャレンジの回数を増やす有効性が理解できると思います。
試してみることに失敗はない
技術開発の業務を例にとると、技術開発とは高尚な理論を持ってきて、着実に積み重ねるようなイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。
実際の現場では、じゅうたん爆撃的に条件を変更してデータを取って、一点でもよいので実現可能な条件、「チャンピオンデータ」を得ることにパワーを集中します。理屈は後付けです。「できる」という事実を掴まないことには、話は始まらないのです。
仮に失敗しても、「この条件領域では、うまく行かない」ということが分かるのです。大きな進歩です。頭で考えているだけでは、話は進みません。
世の中は待ってはくれない
世の中の技術は常に変化し、ライバル達も成功しようと日々努力しています。3割引のチラシを配った次の日にライバルが4割引のチラシを配るような、仁義無き競争社会です。
今のビジネスモデルが永久に続く考え方はゴミ箱に捨てて、日々変化し続ける意識が必要です。毎日コインを投げ続けるのです。
明日は今日と違う自分になる
きみは、最初に陸にあがった魚は長期にわたる目標を持っていたと思うかね?
via: P42
目標は常に変化するものです。5年先の目標を立てたところで、ライバルが一ヵ月後にその目標を達成してしまうかもしれません。となると、我々がすべきことは、日々進化し続けること。コインを投げ続けることです。
昨日とは違う自分に、日々変化しなければ、面白いことには出会えません。常に立ち位置を変え、目線を変えて、かすかに見え隠れするチャンスの芽を摘み取るのです。
ポストイットを思い出せ
スリーエムの研究所で生まれた失敗品である、粘着不良の接着剤が、ポストイットという便利な付箋紙を生みました。まさに「失敗は成功のもと」です。成功の反対は「失敗」ではありません。「何もしない」です。成功と失敗は紙一重。チャレンジした結果をどう生かすかです。
まずは、つべこべ言わずに色々試してみる。そして、得た結果から傾向をつかみ、成功しそうな方向へ向かう。失敗を恐れず、行動し続けることでしか、大きな成功はつかめないのです。
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