国語、算数(数学)、理科、社会、英語……。全科目で良い成績を取れるのがベストです。しかし、勉強する時間は限られています。学生時代は勉強だけがすべてではありません。部活やスポーツで感性や体力、コミュニケーションを養うことも重要です。
どの科目を重点的に学ぶべきでしょうか?
垂直科目を頑張る
ズバリ、英語と算数(と物理)だそうです。
親に知ってほしい受験勉強というスライドを観ました。共感できる内容でした。スライドの作成者の方の素性が不明です。何をされている方なのだろう?
なぜ英語と算数かというと、これらの教科は「垂直科目」と言われていて、過去の段階を理解していないと、現在の学習内容が理解できない科目だからです。蓄積型で、一度つまづくと、取り返すのが大変です。しかし、確実に理解していけば、現在の学習が過去の復習を兼ねるため、成績は安定します。
他の科目は、水平科目と言われています。過去の段階の理解が不十分でも、現在の学習内容を理解できます。例えば歴史で平安時代のテストの点数が悪くても、鎌倉時代のテストで頑張れば、100点を取れます。点になりやすい反面、現在の学習が過去の復習にならないため、忘れやすいということです。
英語と数学だけは、絶対に遅れないように毎日勉強する。その他の科目は試験前の一夜漬けで対処する。余った時間は、スポーツや趣味に当てる。素晴らしい方針だと思いました。
水平科目は一夜漬けでセンター試験突破
というのも、私自身が高校時代、英数物に絞って勉強していたからです。暗記科目が苦手だった(ていうか、意義に疑問を感じていた)ので、国語と社会は捨てて、私立理系を目指した勉強をしていました。
親からは国立も受験しろ言われていたので、センター試験の一か月前だけ、国語と地理を勉強しました。国語は古文と漢文の薄いテキストを買ってきて、例文を丸暗記。地理は1年と3年で授業をしっかり聞いてたので、教科書の復習程度。
センター試験では、旧帝大クラスには届きませんでしたが、トータルで8割以上の点数で、地元の大学に現役で滑り込みました。当時の私の出来では、あれがベストでした。
英数物をベースに国立理系を狙うのが効率的
高校の入学式の次の日から、一日8時間勉強を毎日続けて、有名私立大学の文系学部に合格した同級生がいます。私立文系だと、かなり勉強しないと難しい? 私は彼の1/5くらいの学習時間で、国立理系学部に入学できました。
おそらく彼は、歴史などの水平科目を受験科目にしてしまったのでしょう。数学受験をすれば、勉強時間をもっと減らせたはずです。
もちろん好き好きや、得手不得手はあります。勉強すべきことは人それぞれだと思います。歴史が好きなら、歴史を勉強すればよいと思います。
しかし、受験で学んだ歴史の知識が、将来の仕事のスキル結びつくかというと、どうでしょう? スライドによれば、数学受験を経験した人としない人では、平均年収で100万円近い差があるそうです。水平科目は「個々の知識」なのに対し、数学は技術職の基礎であり「論理」を学ぶ科目です。応用が広く、仕事に活かしやすいのです。
もし、子供が出遅れてしまったり、部活などの課外活動で勉強する時間が取れない場合は、数学と英語だけはしっかり勉強しておけば、あとでいくらでも取り返せるということです。
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