自己紹介を毎回アドリブで話していませんか?
仕事とは突き詰めると「自己紹介」です。お客さんに何ができるかを、限られた時間で理解してもらわないといけません。仕事のスキルを上げていくことと同じくらい「セルフアピール」は重要です。
本書によれば、デキル自己紹介は
- 誰に何ができるのか
- それは、どうしてできるのか
この二つに集約されます。自己紹介の内容をしっかり練って、自分の強みを相手に常に安定して伝えられるようになりたいです。
できることを伝える
相手の立場に立ってみてください。
人は自分に興味のあることしか反応しません。自分の興味があることとは、
自分にどう役立つのか
どんなメリットがあるのか?
どんなイイことがあるのか?そういうことなのです。
via: P69
自己紹介で、自分の仕事の内容を自分目線で話しても伝わりません。相手に何ができるか、どんなギフトを与えられるかを、分かりやすく表現できる自己紹介を考えましょう。
自己紹介とは自分をマーケティングすることです。スペックや内容を紹介するのではなく、商品を手に入れた後に待っている快適な生活をイメージできるような訴求が有効であること同じです。「ステーキを売るな、シズルを売れ!」です。
なぜできるかを伝える
過去から現在までをつなぎ合わせることで、ようやく「今」に信用が生まれてくるんですね。つまり、「今の自分になったのは、こういうことがきっかけで、こういうことがあったからです」ということを話す。
via: P155
できる根拠を示さないといけません。ただ「お役に立てます」と連呼しても、信用がありません。根拠とは「過去の経験、実績」です。結局、人は過去の蓄積以外のものにはなれないのです。
自己紹介とは、過去の経験を今の自分に接続する作業とも言えるでしょう。
アドバイザーとしての肩書き
だって【営業】なんていうのは、売ってくる人のことですよね。お客様は誰一人として売られたいなんて思っていません。必要なのは「相手視点」になること。相手にとって、お客様にとって、どんな立場なのか……。これを考えてみることが必要なのです。
ということで、相手側に立った「○○アドバイザー」の○○を考えてみてください。
例えば、旅館の女将だったら、「家族の思い出つくりアドバイザー」かもしれません。
via: P132
自分の仕事の名前を○○アドバイザーに書き換えることで、他人目線の分かりやすい自己紹介ができるようになります。例えば、ブログを「仕事」として更新するとしたとき、肩書きが「ブロガー」だと、相手に伝わりにくいです。
私は、地元静岡の面白い人、ビジネスやサービス、名所をブログで積極的に紹介していきたいと思っています。会う人の魅力やビジネスの面白さを把握し抽出して文章にすることができます。よって「地域魅力発見アドバイザー」という肩書きはアリだと思いました。
不幸や失敗談が人を惹きつける
失敗なくして成功なし。たくさんの失敗をしているからこそ、いくつもの成功があり、その経験の中から蓄えてきた独自ノウハウを持っている本物なんです。だからめいいっぱい書き出してみてください。
失敗も成功も、すべてあなた自身ですから。
via: P138
東大に入って、首席で卒業して、三井物産に入って、世界を飛び回っています!みたいな成功話・自慢話を聞いても、共感できません。
若い頃、仕事もせずに調子に乗って、バイクで大きな事故を。その時に真剣にしかってくれた恩師。こんな自分に真剣になって接してくれる人に、二度と残念な思いをさせてはいけないと改心して、就職を決意しました…。といった、逆境からのV字復活に人は共感しやすいのです。
とはいえ、誰も不幸や失敗は経験したくないはず。経験してしまったら立ち上がれないかもしれません。しかし、その困難を克服して、長い年月を経て人に話せるくらいになったとき、相手を惹きつけるネタであることに気が付くはずです。不幸は人生のスパイスなのです。
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