ブログで大切なのは、ブロガー自身の魅力に尽きると考えています。ブロガーの魅力とはズバリ個性です。一貫した文脈(コンテキスト)、世界観、オリジナリティが、読み手をひきつけると私は思います。
ものごとの表裏を見極めて、合理的に判断しようとするちきりんさんの世界観が、月間100万PVをたたき出すブログ「Chikirinの日記」の魅力の源泉になっています。
Reading e-mail / Toms Bau?is
インプットとアウトプット
アウトプットの目標がないのに、インプットに時間やお金をかけるのはバカげていると考えるようになりました。
ブログ更新は、インプット⇒自分なりに咀嚼⇒アウトプットの繰り返しです。「インプットを自分なりに咀嚼する」とは、ものごとの裏側にある法則や仕組みを理解することです。フレームワークを作ることとほぼ同じことです。
インプットに対するアウトプットの質・量、つまり「ブログの生産性=アウトプット÷インプット」を高めることが重要です。日々の仕事・生活から、重要な法則を多く見つけることが、良質かつ効率的なアウトプットにつながると同時に、ブログの文脈が一貫して「個性」が滲みでてくるメリットもあります。
「フレームワーク」を提案するブログ・記事は、自然とおもしろい記事になります。人気があるブログは「新しいフレームワーク」を提案している記事が多いです。
「Chikirinの日記」は、まさに「思考のフレームワーク」を提案し続けているブログだと思います。読者は新しい発見や気づきをもらえることを知っているので、リピーターとなって、ブログ更新を楽しみに待っているのです。
ICD networking night, November 27 / SoniaT 360.
人脈つくりは無駄?
そもそもみんな、仕事や自己実現にそんなに人脈やネットワークを使っているのでしょうか?ちきりんが思いつく「人脈が重要な仕事」は、保険販売の営業員くらいです。
ツイッターやフェイスブックで、やたら多くのフォロアーを集めている人を見かけます。ちょっと前まではフォロアーが多いことがステイタスだったのかもしれませんが、「なぜTwitterで何万人にフォローされていても一万人以上フォローしている人は カッコ悪い人なのか?」という意見もあるように、今では思いっきり不自然です。異業者交流会などで、とにかく多くの名刺を集めようとしている人も同じ事だと思います。
本当は人脈が多いことより、本人が魅力的であるほうがよほど意味があるはずです。魅力的な人の周りには自然と人が集まるので、人脈なんて簡単につくれるからです。「自分が知っている人が多い」状態ではなく、「自分を知っている人が多い」状態の方が効率が良いですよね。
私はツイッターでは相互フォローはしない方針です。それでも、毎日ブログを更新している努力もあってか、フォロアーさんが確実についてくれています。本当にありがたいことです。人脈のレバレッジに頼るよりも、まずは、自らのアウトプットの質に磨きをかけたいです。
Placeholder / ehnmark
逆張りと先読み
将来にわたって給与を上げていくには、人と違うことをやり(=逆バリで供給の少ない分野を狙い)、ここぞと思う分野を自分で選択する(=先読みで需要が大きい分野を予測する)ことが必要なのです。これからの時代、「みんなと同じだから大丈夫、安心だ」と思うのは、大きな錯覚です。
投資の世界では、株価が高騰している銘柄の株を購入することを避けて、割安な株を購入することがセオリーとなっています。これから株価が上がっていく余地が十分残っているからです。
ブログも同じで、ニッチな切り口で攻めたほうが良いと思います。二番煎じ的なブログは、成長が限定されてしまいます。
雑多ブログでかまいません。その代わり、なにが一つメインのテーマを決めて、それをブログ内のわかりやすい位置に掲示しておくことで、読者は「あ、このブログは『電化製品』に強いのか」のような感じで、ブログを理解してくれます。
via: ブログアクセス数を稼ぐ人の思考法
ニッチなら何でも良いというわけではありません。今後来そうなネタを予測する「先読み」は必要です。自分が興味があるということは、同じように興味がある人は世の中に一定の確率で存在しますので、自分で「これだ!」と思うものであれば、自信を持ってよいと思います。
SANY0355.JPG / vitroid
よかった確認
ブログ記事は、基本的にポジティブであるべきです。もし失敗した内容でも「この方法ではダメであることがわかった!」というように、どんなにネガティブでも、前向きな記事にすることは可能です。
dis記事ばかりのブログの成長は限定的です。悪口は確かに面白い反面、読み手に多くのエネルギーを強いるからです。アクセント的にポストするくらいにとどめておくべきです。
大混雑のイベントで財布を盗られても、「お金で済んでよかった」ですし、他の章にも書きましたが、大事な仕事に寝坊して遅刻したときにさえ、「そんな大事な日に起きられないなんて、相当疲れていた証拠よ。もし起きられていたら、無理がたたって病気になっていたかもしれない。起きられなくて(倒れる前に体力が回復できて)本当によかったね」といってくれます。
ちきりんさんのお母様は本当に天才だと思いました。どんな悪いことにも、良い面は必ずあります。常に良い面を上手く引き出す記事を書くことができれば、読み手に感動と勇気を与える記事になるはずです。
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