最近のブログ界隈を眺めていると、同じようなブログが乱立しているように見えます。
一番大きな原因は、多くのブログが「検索に上位表示させて、アフィリエイトやアドセンスで収益化する」ことを目的にしているからです。
集客を検索からの流入に頼り、出口を広告にしてしまうと、ブログは通過するだけの存在になってしまいます。ブログには何も残りません。Googleの一部となり、消費されていくだけです。
ブログはもっとパワフルです。人生を逆転できるくらいのポテンシャルを持っています。小金稼ぎを目的にブログを運営するのは本当にもったいない。
商品ではなく、自分をアピールすることで、大きな知名度や影響力を得られる可能性があるのに…。
情報メインの記事はGoogleに消費されるだけ
日々の生活の中で、ちょっとした疑問があると、皆さんは、手元のスマホで検索して解決するでしょう。
では、質問です。昨日検索したときに、自分が知りたい情報が掲載されていたブログやウェブサイトの名前を、あなたは覚えていますか?
おそらく、ほとんどの方が覚えていないでしょう。
多くのブログやウェブサイトでは、集客の多くを検索からの流入に頼っています。検索からの流入は重要ですが、検索から来たユーザーは、あなたのブログやウェブサイトの名前はどうでもよく、自分の知りたい情報を得たら、すぐに離脱してしまいます。
つまり、あなたがポストした記事は、Googleの一部としか認識されないのです。
Googleは、検索キーワードの意図に最も合ったページをランキング上位に表示させます。
あなたの記事が現在上位表示されていても、あなたの記事の内容を含みつつ、更に良い情報を加えたページをライバルがポストすれば、そちらを上位表示することは十分考えられます。
つまり、Googleで上位表示して多くの流入があっても、その順位は永久ではありませんし、順位が下がってしまったら誰もあなたのブログやウェブサイトの名前を覚えていない。
Googleに良いように使われ、消費され、捨てられる可能性があるのです。
情報はアップデートが必要だが、個人の日記は歴史となる
10年くらい前の検索エンジンは、一度上位表示させてしまえば、順位は安定しました。ウェブサイトも少なく、ライバルがいませんでした。
Googleの順位変動はリアルタイムではなく、数週間〜数ヶ月ごとだったので、長期にわたり、上位表示ができたのです。
今は違います。順位の更新はリアルタイムです。検索からの流入に集客を頼るのであれば、ページの情報を常にアップデートしないと、ライバルのさらに新しい情報が多いページに抜かされてしまいます。「情報」は常にアップデートする必要があります。実はこれが結構面倒です。
しかし、個人の日記は、アップデートする必要がありません。どんな生活をしてきたのか、過去を積み重ねていくことに意味があるからです。
普通の個人の日記が実は一番面白い
以前は「個人の日記なんて、誰も読まない」と言われていました。しかし、今は状況が変わってきています。
まとめサイトやノウハウ記事のような、わかりやすい「箇条書き記事」は大量にポストされています。確かに今の検索アルゴリズムでは検索上位に上がりやすいです。
しかし、そういう記事は往々にして内容が浅い。人々は検索に頼るだけでなく、自分のライフスタイルに似た人をフォローして、自分に必要な情報が流れてくるようにしています。
堅苦しい記事よりも、日記的な記事の方が、内容がすっと入ってきます。ビジネス書も、小説風や漫画風にしたほうがわかりやすいのと同じです。
上手く生き抜くヒントは、実は、個人ブログの中にあるのです。
商品を売るのではなく、ブロガー自身を売る
ブログを運営して何者かになろうと思ったら、商品をセコセコ紹介してアフィリエイト収入を狙うよりも、自分のライフスタイルを紹介するような記事を書いたほうが、人々の心に刺さります。
なぜなら、自分と考え方やライフスタイルが似ている人が、日本のどこかに必ずいるからです。
999人に見向きされなくて、たった1人にハマっても、1億人中10万人です。ブログを読んでもらうには十分な人数です。
自分の好きなこと、自分が実践したことをだけをポストする。長い時間をかけて運営し、実績が増えていけば、人々はあなたを「その道に詳しい人」と認識するようになるでしょう。
何者でもない個人でも、「何者かになる」ことができるのです。
わかったブログは、「個人日記ブログ」へ舵取りします
上記の内容は、あくまで私の仮説です。ですが、私の皮膚感覚が「これからは個人日記ブログだ」と感じるのです。
ただし、いきなり変えるのは難しいので、徐々に「日記系のブログ」の要素を取り入れていく予定です。
当ブログも13年目。今の形になって8年経過しました。
成長することは「変えること、変わること」です。ずっと同じでは生き残れないことは、過去の歴史が示している通り。
積極的に変化をしかけるなら、歴史の節目となる今がチャンスです。