セルフブランディングは、実は周りから見るとすごく格好悪いことに見えます。しかし、逆風に負けずに継続できた人だけが、気が付いたら、あっという間に周りを置き去りに・・・。そういう性質のものだと思います。
頑張れば頑張るほと、「そこまでしなくても」って馬鹿にされる。あなたは笑われたり、馬鹿にされたりする覚悟はあるか?ピエロになる覚悟はあるか?
その覚悟がないなら、セルフブランディングなんてやめた方がいい。自分をブランドにしようなんて考えなければ、楽な人生を送ることができる
あなたにはピエロになる覚悟はありますか?叩かれる覚悟は持ってますか?
365 x13 Japanese Logic Puzzles: Hashi Medium / David Masters
「志」とストーリー
「志」は、極言すれば、自分自身を騙すための方便みたいなものだ。見つけることができれば、自分の気持ちを高揚させることができる。その結果、フロー状態(精神的に集中している状態)になり、仕事をするのが苦にならなくなる。当然、結果もついてくる。
まずは、これだ!と思う自分だけの「志」を見つけることです。常に「志」を目指すように行動すれば、パワーを集中できて最大限に利用できますし、行動にブレがなくなり、周囲からの理解も得られやすくなります。進むべき道がブレていると、パワーが分散してしまい、いくら努力しても報われない状況に陥ります。
人はロジック(論理)だけでは動かない。
むしろ感情を刺激されることで動く生き物だ。
ストーリーには人の心を動かす力がある
そしてなにより、志を持って、達成に向かって真剣に行動すれば、そのまま「ストーリー」になります。人は論理だけでは動きません。感情によって動きます。ストーリーは感情に直接働きかけて、周囲の人の感情を揺さぶることができます。「この人を応援したい」と思ってもらえることが、結果的に「セルフブランディング」に繋がるのです。努力するのは当たり前で、さらに「どう努力してアピールしていくか」を考えないと、ザルで水をすくうようなことになってしまいます。
ストーリーの黄金律
(ストーリーの黄金律)
・何かが欠落している、または欠落した主人公が
・何としてもやりとげたい高い「志」や遠い「目標」にむかって
・数多くの葛藤、障害、敵対するものを乗り越えながら進んでいく
あなたのこれまでの人生は、「ストーリーの黄金律」にかなっているだろうか。今の働き方で、テレビの前にいる大勢の人の心をうごかして、感動を与えることができるだろうか?できないとすれば、それはあなたに多くの人を共感させる「志」がないからだ。
自分のこれまでの人生をたな卸しして、「ストーリーの黄金律」に当てはめて、マイストーリーを作ってみるとよいでしょう。私もプロフィールに簡単なマイストーリーを掲載していますが、もっと良く考え練り直したいと思っています。
White Horse / Tim Green aka atoach
自分で動かないことには始まらない
「スタンドプレーなどはせずに、素晴らしい仕事を地道にやっていれば、そのうち誰かがきっと認めてくれる」
そう信じて地道に活動している人は多いと思います。しかし、意外な人物が急に出世したり、世の中に脚光を浴びたりして、「なんであんなヤツが!」と思うことって、結構あると思うのです。私もこれまで何度驚いたことかw
黙っているあなたを引き上げてくれる白馬の王子様なんて現れない。みっともなくても、自分から探しに行こう。
そしていざというときは、戦略的に抜け駆けしよう。ステージに上がれば、自分の力をさらに試せる。「志」へと一歩近づくのだ
ぶっちゃけさせていただくと、結局世の中は「言ったもの勝ち、やったもの勝ち」なのです。それに気がつくまで、私もかなり遠回りしてきました。
「部長のやり方はなっていない!」と表では言っていたのに、出世した同僚は影でせっせとお歳暮を贈っていたのかもしれないのです。「ボートは自分で漕がないと進まない」ことを理解できるかどうかです。
What moves you? / h.koppdelaney
褒められて二流、貶められて一流
意識して自分のブランドをつくろうという作業は、とてもカッコ悪いということを覚悟しなければならない。天才は意識してブランディングなんてしない。頑張ってブランド化しようとする時点で、世間から冷ややかな視線を浴びる危険性が大きいのだ。また、ブランド化されてファンができるということは、それと同等の多くのアンチが出てくることも覚悟しなければならない
ブランディングが進むと、目立つようになります。目立てば「しゃらくさい」と思う人間が増えてきます。カレーライスを嫌いな人は日本に居ないと思っていたのですが、実際にはある一定数は存在する(カレーを毛嫌いする知人を知っていますw)ことから考えても、他人にどんなに嫌われないようにしても、一定の数の人にはどうしても嫌われてしまいます。
ネガティブな反応をされるということは、それだけ多くの人に知られて、影響力が上がってきたこということです。やむをえないことなのです。逆を言えば、他人に対してネガティブな態度は極力控えるべきです。どうしてもネガティブな感情がでてしまう場合は、距離を置くようにすれば良いのです。
上のレイヤーに上がるには、自力だけでは限界があります。上の人に引っ張りあげてもらう必要があります。もし相手が先に出世してしまったら、昔ネガティブな反応をされた人を上に引っ張り上げることはまずありえません。他の人が引っ張り上げようとしてくれても、全力で阻止されるでしょう。
Start of a Horse Race / Rennett Stowe
やるなら今だ!
ソーシャルメディアの台頭により、これまで日の目を見なかったブログも一気に注目されるようになりました。大胆に、楽しく行動して、個性を存分に発揮して、ソーシャルメディアを味方に付けることが情報発信の新しい力となり、これまでのやり方に固執する既存の情報発信源は、あっという間に埋もれてしまう……、そんな時代の転機に差し掛かっているのです。
2011年はソーシャルメディア元年といえると思います。ツイッターやフェイスブックが市民権を得て、多くの人が本気で利用を始めています。ソーシャルメディアはセルフブランディングと相性がよく、強力な武器になるはずです。
ただし、ソーシャルメディア上では、フォロアー(繋がっている人)が多い人ほど有利という暗黙のルール(意味のない価値観ですが、存在する以上は無視できない)があります。つまり、早い者勝ち的な部分があるのです。早く始めたほうが有利です。
たしかに個人ブランディングすることはカッコ悪い。でもそんなカッコ悪いことに覚悟を決めて真剣に取り組み、そこに向かって進むことは、ちょっとだけカッコいい。なにもやらなくて「俺も昔はブイブイ言わせた」なんて昔話をするよりよっぽどいい。
時間は恐ろしい力を持っています。ちょっと継続して頑張れば、何もしていない人をあっという間に置き去りにすることが可能ですし、あっという間に置き去りにされます。置き去りにされたら終わりです。先へ進んでしまった人は、本心で振り返ってくれることはもうありません。
最後に本書にあった、印象深い言葉を引用して、本エッセイを締めさせて頂きます。
笑うヤツは笑わせておけ
さあ、始めよう!
コメント
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