調査によれば、資産家の多くは、普通の家に住み、中古車に乗り、質素な生活をしているそうです。当たり前ですよね。贅沢な暮らしをしていては、資産は貯まりません。
お金の心配をしながら贅沢な暮らしをするよりも、質素な生活でもお金を心配しない暮らしを目指したいです。
本書を読んで、これから強く意識していきたいポイントをまとめました。
ステイタスの高い生活は、お金が貯まらない
贅沢で裕福な暮らしをしているように見える人たちが、あなたの周りにもいませんか?しかし、よく考えると、贅沢をしているということは、多くのお金を支払っているということです。
いくら高い給料を貰っていても、たくさんの支出があれば、お金は貯まりません。贅沢な暮らし=多くの資産とは限りません。
高級住宅街の家を買ってしまうと、近所の世間体上、安い中古車は乗れなくなります。家具もそれなりのモノを揃え、子供も学費の高い私立校に入れる必要が出てくるでしょう。生活コストが上がってしまうのです。
収入がいくら多くても、収入以下で暮らさないことには、資産を貯まりません。裕福な暮らしと蓄財は相反するものなのです。
倹約、倹約、倹約
お金に関する心配が少ない方が、心配が多い人よりも楽しい人生を送れるのは間違いありません。特にこれからの時代は、ビジネスが短いサイクルで入れ替わるため、同じ会社でずっと働くことは難しくなっていきます。経済的な安定の確保は第一に優先すべきことだと考えています。
3年落ちの中古車を購入すれば、100万円以上節約できることもあります。年会費の高いステイタスカードを持つよりも、年会費無料の楽天カードを利用すれば、1%還元率で楽天ポイントがガンガン貯まります。
家屋の値段はどこで立てても同じ。違いは土地の値段です。その土地は、1,000万円安い土地に比べて、値段差分の価値があるのか?を自問自答する必要があります。
店舗を建てるように土地そのものが利益を生むのであれば、土地が高くてもお客さんが多い場所を選べばペイできますが、ただ住むだけのために、高い土地を購入する必要性はよく考えるべきです。
倹約とは「無駄を省く行動」という意味があるそうです。その反義語は「浪費」です。その決断が「浪費」になっていないかをよく考えたいです。
投資に時間をかける
蓄財優等生は、劣等生よりも2倍以上の時間を投資検討にかけるとのことです。投資対象は、将来価値があがる株や不動産などが多いそうです。つまり、投資判断に時間がかかる商品を選んでいるということでしょう。
投資とはお金に仕事させることです。複利の力は絶大です。投資が上手く回れば資産は雪だるまのように、効果的に増えていきます。
既に上がりきってしまった企業や国ではなく、これから長く成長できる投資先を、時間をかけてじっくり調べてみましょう。
自分でビジネスをおこす
ビジネスを自分で行っている人の方が、他から雇われる人よりも4倍億万長者になりやすいそうです。
とはいえ、誰でも成功できるわけではありません。たった3年で半分以上の会社が潰れる時代です。成功率はかなり低いです。ビジネスの成功にある程度の運は必要です。
現在、自分の仕事の応用や延長線上に、ビジネス成功のチャンスがありそうなのであれば、週末起業で始めてみるのは良いでしょう。何事もチャレンジしないことには始まりません。
子供にお金を与えない
成人した子供に経済的な支援を続けると、親の資産も自分のものと勘違いして、経済的な自立が遅れるそうです。子供には簡単にお金を与えず、自分の力でお金を稼げる力を身につけさせることです。魚を与えるのではなく、「魚を釣る方法」を教えるのです。
もし家に多くの資産があっても、子供には教えず、倹約の精神を叩き込むべきです。もらったお金をすぐに使い切ってしまうような金銭感覚は、子供の人生において、百害あって一理なしですよね。
ビジネスで成功した資産家の子供の成功するとは限りません。ビジネスの成功はある程度の「運」が必要。よって、我が子には教育を徹底して、弁護士や医者といった専門職を目指させるところが多いそうです。ビジネスで成功するよりも、経済的な安定を得られる可能性が高いからです。
子供には、お金よりも教育を与えるべきでしょう。親自身が教育カリキュラムをしっかり確認して、納得感のあるものを受けさせたいです。
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