世の中のスピードはどんどん速くなっています。
ビジネスモデルは次々に入れ替わり、必要なスキルや技術も刻々と変化します。同じポジションでずっと居られることは、不可能だと考えていたほうが健全です。
とはいえ、難しいことを考える必要はないのかなと。今回紹介することを毎日ちょっとづつでも考えていれば、時代の変化を乗り切れるはずです。
経営者が毎日考えるべきたった一つのこと
ズバリ、
「自分のビジネスを完全に蒸発させるには、何をしたらよいか?」
を考えればよいのです。
ビジネスで一番怖いのは、外部要因によってマーケットが縮小、もしくは完全になくなってしまうことです。レコード盤が完全にCDに置き換わってしまった時には、多くの企業が倒産したでしょう。逆に、新技術のCD側に乗っかった側は、既存のレコード市場を制圧できました。
自分のビジネスを木っ端微塵にするアイデアを考えることは、市場そのものをゴッソリ奪えるチャンスにつながります。
例えばのアイデア
理容業のビジネスを完全に蒸発させるには、髪の毛や髭が伸びない、もしくは伸びが遅くなる薬品を開発すれば良いでしょう。もちろんそんな薬が出来るかどうかはわかりません。もし開発できたとしたら、理容業の大きなマーケットを確実に奪えます。
歯科業の場合は、虫歯を完全に防止する方法を開発すればよいのです。こちらはもっと実現可能かもしれません。水道水にフッ素を添加して虫歯を予防する方法が実際にあるからです。私は専門化ではないので詳しいことは良く分かりませんが、健康上の害がなければ、明日からでも利用したいです。
自分のビジネスを蒸発させる方法を考えることは、目を背けたくなります。しかし、物事には必ず裏表があるのです。中立の立場から世の中を見つめ、チャンスを見出す訓練に繋がります。
自らの市場をすっ飛ばした企業は存在する
富士フイルムは、フイルム市場が全盛期の頃から、デジタルカメラを開発していました。「もし他者からデジカメが市販されたら、フイルム市場はすっ飛ぶ」という危機感から、自分での自分の首を絞めるような開発を行ったのです。
そして、フイルムで培った高度の化学合成技術を、医薬品や美容へ転用して、生き残りをかけています。同じ業種でライバルだったイーストマン・コダックの最近の凋落ぶりとよく比較されています。
インターネットビジネスの将来は?
インターネット上のサービスの収益源は、広告収入・アフィリエイト収入に頼っているのが現状です。しかし、このアフィリエイトは、微妙な立ち位置にあります。不正が横行して、管理しきれない広告主が撤退しています。アメリカではステマ規制が行われ、日本でも不正利益の温床として目を付けられつつあります。
アフィリエイト自体は理にかなったシステムなので、完全に無くなりはしないと思います。しかし、大規模な規制が入って、制限がかかることは十分考えられます。特に個人でアフィリエイトを収益源とするビジネスモデルは完全に崩れてしまいます。
純広告や、独自商品の販売など、新たな収益モデルを考えておく必要があるでしょう。
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常に自分の足元を見つめ、地盤を揺るがす最悪のシナリオを想定し、前もって準備を始めることが、最大のリスクヘッジとなり、最高の攻めの経営になるのです。
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