10年以上サイトやブログを運営していると、一世を風靡していたブログが、いつの日からか更新が滞って、そのうちに消えてしまったケースを何度も目にしてきました。
いろいろ理由はあるのでしょうけど、長く続けるにはコツがあると感じてます。その一つが「飽きられない」こと。読者から反応があるのは楽しいです。
ブログ運営を例に、飽きられないために必要なことをまとめました。
これだ!という強烈なスタイルをつくらない
芸人さんには「一発屋」と呼ばれる方々がいます。インパクトが強烈な芸を前面に出して、ブレイクしたもの、短期間にテレビ上で露出しすぎて、飽きられてしまい、二周目に失速してしまうのです。
芸がブレイクしている間に、芸人のキャラやトークを磨きつつ、マルチに対応できるようにならないと、テレビに消費されてしまいます。
ブログも同じで、最初の一点突破は大切ですが、一つのスタイルに頼らず、少しずつ話題に幅を広げていく意識が必要です。
流行を追わない。自分が面白いと思うものを追う
トレンドを追いかけていけば、効率よく注目を集めることができます。しかし、その方法だと、常に流行を追いかけていかないと、注目が集まらないということです。ちょっとでも油断するとすぐに飽きられます。新しいものを追いつづけることに楽しさを感じる方なら良いと思いますが、私には難しそうです。
面白いことは新しいものの中だけにあるのではなく、日々に生活の中にも面白いことは存在します。
自分が面白いと感じることを、同じように面白いと感じてくれる人は、世の中に一定数は必ずいるはずです。
常に変化をしていく
ずっと同じネタを書き続けると、飽きられやすいと思います。速いストレートでも、ど真ん中に投げ続ければ打たれるのと似ていて、コースを投げ分けたり、変化球を入れていかないと、バッターの目が慣れてしまうのです。
実戦で新しい球種を少しずつ試していかないと、投球の幅は広がっていきません。あの怪物江川ですら、ストレートとカーブだけの投法に限界を感じ、「ラビットボール」というパームボール(落ちる球)を覚えたと聞いたことがあります。
調子の良い時期にこそ、あえて捨て球を投げる勇気が必要です。新しい試みを入れていく。毎打席ホームランを狙う中でも、追い込まれたらコンパクトに振ってみる。
一番危険な考え方は、これまで10年やって来れたからこの先10年も同じ方法でやっていけるという幻想です。いきなり明日ルールが変わってしまって、これまでの蓄積が無になることだってあるのです。ドーナツ盤や銀塩フイルムはあっという間に市場が蒸発してしまいました。
補助線を意識する
笑っていいとも、徹子の部屋、アメトークなどの長者番組の共通点は、ゲストが毎回変わること。そして、優秀なMCが居ることです。
毎回話題が変わりつつも、MCという「芯」はブレない。つまり、番組を支える「補助線」がしっかりしているのです。
自分が写真家であれば、どんな話でも、写真に関する専門的な洞察の一部をスパイス的に加えることで、話が膨らみます。人にはそれぞれ得意分野があります。生きてきた人生の経験も違います。
自分だけの「補助線」を話の中で意識すると、「話題が変わってもブレない」というバランスが取れた発信ができると思います。
成長のレベルによって、やることは違う
最初から「飽きられないように」なんて考えていても、いつまでたっても注目されることはありません。状況に合わせて細かなギアチェンジが必要です。
まずは徹底的に人目付くような活動をしていくべきです。最近であれば、ソーシャルメディアでうまくバイラルすると、あっという間に広範囲に自分の発信が伝わることがあります。
一発屋でもなんでも構いません。まずは表舞台に立つことです。話はそれからです。
毎日続ける
結局のところ、毎日続けれなかったブログは、なにものにもなれなかったと思うのです。毎日続けるためのモチベーションを見つけられなかったからです。
もっとも残酷な刑罰は、徹底的に無益で無意味な労働をさせることだ
via: ドストエフスキー
ブログを毎日続けるモチベーションとして、一番有効なものは「読者からの反応」だと思います。誰からも反応がないブログを、毎日続けるのは、精神的にかなりキツいです。
これだけ多くのブログが乱立している中で、目に止めてもらうのは難しいです。キャッチーなタイトル、独自の視点、そして定期的な更新です。
週刊誌は発刊の曜日が決まっているから、読者は安心して本屋へ買いにいくのです。不定期更新のブログを自ら読みにいく人は少ないです。
日々目に付くから飽きられるわけです。注目されないのは、飽きられる以前の問題です。週一更新と毎日更新では、チャンスが7倍になります。7年かかることを一年で達成できるのです。
たまたまヒットを打てても、その後連打できないと、得点にはなりません。毎日更新で、いつチャンスが来ても良いようにしておきましょう。