最近、私の周りのブロガーが、Google検索からの流入が激減したという話をよく耳にします。パンダアップデートやペンギンアップデートの影響です。過度のSEOを行っていると、検索アルゴリズムがアップデートされた時に、ランキングが急落しやすいです。ドーピングが切れるようなものです。
SEOとは検索エンジンの検索結果で一位を取ることではありません。検索エンジンからクロールされやすく、インデックスされやすいサイトを構築することです。その上でユーザーに有益な記事をポストして、信用を積み重ねることで、ランキングは上がっていくのです。
Googleの検索ランキングを気にせず、平穏にブログを続けるためのSEO知識をまとめてみました。
パンダアップデート・ペンギンアップデートについて知る
Googleは、検索精度を上げるために、パンダアップデート・ペンギンアップデートという二つのアルゴリズムを導入しています。
パンダアップデートは、低品質のサイトを排除します。内容が薄く、重複が多いコンテンツは注意が必要です。ペンギンアップデートは、過剰なSEOをしているサイトを排除します。過去にリンク集などに多く登録して被リンクを得ることで価値を高めていたサイトは要注意です。
詳しくは、Googleのパンダアップデートとペンギンアップデートをざっくり把握してみようの記事が分りやすいです。
要するに、実力以上の検索順位を目指さないことです。絶対に無理をしてはいけません。
また、自分のサイト・ブログがパンダアップデート・ペンギンアップデートの影響を受けたかどうかを調べられるサービスもあります。一度チェックしていてください。
ウェブマスター向けガイドライン
Googleからウェブマスター向けガイドラインが公開されています。
デザインとコンテンツ、技術、品質のガイドラインが各々示されています。最初から最後まで、しっかり読むことをお勧めします。検索されるコンテンツとして、Googleがふさわしいと考えているポイントが詳しく紹介されています。
レンタルサーバーや無料ブログを利用しているのであれば技術のガイドラインは省略しても良いでしょう。
AdSenseプログラムポリシー
Googleアドセンスを利用している方は、AdSenseプログラムポリシーも熟読しておきましょう。
特に「コンテンツガイドライン」は十分読んでおいて下さい。アダルトコンテンツや、ビール・タバコの販売、ポイントサイトの紹介コンテンツに、アドセンスを設置することは認められていないことは、意外と知られていません。悪意はないのに、違反してしまうことがあります。
「知らなかった」では済まされない!全てのアドセンス利用者が知っておくべき「ポリシー違反」と対策方法
Google検索エンジン最適化スターターキット
Google検索エンジン最適化スターターキットも必読です。GoogleがSEOの指針を示してくれています。
SEOとは検索エンジンからクロールされやすく、インデックスされやすいサイトを構築することです。検索エンジンの検索結果で一位を取ることではありません。それは同時に、ユーザーが必要な情報を探しやすく、読みやすいサイト・ブログを作ることにつながります。SEOとは、ユーザビリティなのです。
構造化をとにかくする
ある程度多くの記事があるブログであれば、カテゴリー分けをしっかり行いましょう。意味的に親子関係にあるカテゴリーはしっかり階層化します。そして、各記事には関連記事として、同じカテゴリー記事へのリンクリストを表示します。
構造化されたカテゴリーは、ユーザー、検索エンジンにとっても記事のテーマを把握しやすくなります。まさに、ユーザービリティです。
ユーザーのためが最強のSEO!nanapiのSEOで何をしているかの記事が非常に参考になります。
タグは乱用しない
タグは気軽につけられる傾向にあって、タグページがどんどん増えていきます。同じカテゴリーの記事には同じタグが付きやすいので、重複コンテンツ扱いされたり、一記事しかないタグページは内容の薄いページと認識される可能性があります。
使うのであれば、タグの種類を絞って、節度を持って使うべきだと思います。ページ数を増やすためにタグをつけてはいけません。noindexを設定して、タグページがGoogleにインデックスされない様にする手もあります。私はタグとカテゴリーの使い分けがよくわからないので、タグは積極的に利用していません。
中身のない記事を書かない
「記事数を増やすための記事」はポストしないことです。線引きが難しいところではありますが、他のサイトからリンクされたり、ソーシャルメディアで紹介される記事を意識することです。
例えば、毎日富士山の写真をブログにポストするのであれば、写真だけでなくエッセイを入れる。また、毎日ではなく一週間分をまとめて、一番綺麗な写真を選んで紹介するなど、記事の価値を上げる工夫をしてみてはいかがでしょうか。
毎記事アフィリエイトリンクを貼らない
アフィリエイトリンクが入った記事は、どうしても売り込み臭が入ってしまいます。あまり続くと嫌がるユーザーもいるでしょう。人は基本的に「売り込まれる」のが嫌いなのです。
家族との旅行の様子や、趣味に関する記事もポストしましょう。ユーザーは商品の情報を欲しいのではなく、どんな人がブログを書いているのかを知りたいのです。
人は信用できる人からしか物を買いません。検索エンジンの仕組みは人気投票です。信用されないと、外部からリンクを貼ってもらえません。アフィリエイトリンクを入れる際は、細心の注意が必要です。
ページトップに広告を多く設置しない
2012年から、Googleは「ページレイアウトアルゴリズム」を導入しています。ファーストビュー(スクロールせず見える範囲)に広告が多く、コンテンツが認識しにくいページのランクを下げているのです。
ページのヘッダや、サイドバー上、記事のタイトル下などのクリック率が高い箇所にアドセンス等の広告を設置しすぎると、コンテンツをぱっと見で認識できないレイアウトになる可能性があります。実際に画面で確認しながら、注意深くレイアウトを決定しましょう。
“ページ レイアウト アルゴリズム”をGoogleが改良、Above the foldに広告が多いサイトの評価を下げる
ソーシャルメディアに流す
ブログの最大の弱点は、記事をネット上に広める手段を持っていないことです。トラックバックやコメント機能はスパムが横行して、使い物になりません。そこでやってきた救世主が「ソーシャルメディア」です。
ソーシャルメディアには、いいね!、リツイート、シェアといった機能があって、情報を知人に拡散する機能があります。情報を伝播させるのは得意ですが、その代わり、文字数制限があるため、多くのことは語れません。よって、文字制限のないブログとソーシャルメディアは、補完関係にあり、相性が抜群に良いのです。
ブログを更新したら、ツイッターやフェイスブックでポストした記事を紹介しましょう。面白い記事であれば、友人やフォローが拡散してくれます。ソーシャルメディアでバズれば、多くのニュースサイトにも取りあげられて、多くの被リンクを得る事ができます。ソーシャルメディアを活用することは、結果的に効果的なSEOになるのです。
慌てて対策しない
Googleからのアクセスが激減した場合でも、慌てて対策しないほうが良いでしょう。アルゴリズム変更でデータの入れ替え中で、たまたま順位が下がっているだけかもしれないからです。
スパムを検出するための仕組みに関する新しい特許をGoogleが取得しました。
スパムらしい行為が発見できたものの確信が持てないときに想定外の順位変動をまず見せることで反応を伺い、本当にスパムかどうかの判定に利用するものです。
Googleは特定のサイトの順位を意図的に下げて、反応を見る事によって、スパムかどうかの判別をする技術を持っているのです。
この技術が本当に利用されているかどうかは分りませんが、恣意的なスパム的な行為をしていないのであれば、順位変動がおきても静観するのが一番良いと思います。
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検索エンジンのランキングは、相対評価です。Googleの評価だけでなく、ライバルページとの競争もあるため、Googleから評価されても、ライバルがもっと評価されたら、ランキングが下がってしまいます。
検索エンジンからのアクセス数は流動的で、常に変動するものです。意図的にランキングを上げる行動は慎んで、じっくり更新するのが一番精神安定上良いと思います。
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