マラソンは「走るだけ」のシンプルなスポーツです。しかし、長距離を速く走り切るには、やみくもに走っても非効率です。正しいランニングフォーム、適切なトレーニング、レース中のタイムマネジメント、補給戦略など体力以外の部分も大切な要素になってきます。
今年の冬からマラソンレースに出場しようと思っている人は多いはず。レース出場の前に読んでおきたい書籍をピックアップしました。
ジョギングの基本
マラソンレースに出場し始めて最初に襲って来た悩みが、長い距離を走るとふくらはぎが攣ってきてしまうことでした。脚の力だけを使って走ると脚への負担がかかりすぎてしまうのです。本書に出会って、脚だけでなく「体幹」の力を使った走りを意識できるようになりました。
上記の「体幹」ランニング (MouRa)と基本的には内容は同じです。足の故障について、痛い部分と原因・対処法まで詳しく書かれています。
効果的なトレーニング
毎日長い距離を走らずに、マラソンのタイムを効果的に伸ばしていく方法について詳しく書かれています。フォアフット走法、インターバルトレーニングは、本書を読んでからトレーニングに取り入れました。
レースマネジメント
インターバルやビルドアップ走、峠走を利用して、効率よく負荷をかけて能力を伸ばしていく方法が詳しく説明されています。特に「下り走」の有効性には、目から鱗が落ちました。この冬から坂道を主体にトレーニングをしていく予定です。
マラソンレースの前の日から当日の過ごし方と、レース中のマネジメントについて詳しく書かれています。前日は出歩かず、無駄な脚を使わないことや、当日のエネルギー源として、切り餅を七切れスタートまでに食べる、ラップを少しずつ上げていくビルドアップ式タイムマネジメントなど、超実践的なノウハウが満載のお勧め本です。
モチベーションアップ
メキシコに実在する超長距離を走る民族「タラウマラ族」が住むメキシコの山奥で行われたトレイルレースを通じて、人間は地球上で最も長い時間、長距離を走ることに適した動物であることを解明していくお話です。
ベアフット走法の有効性や、クッション性のある厚底の靴ほど故障しやすい研究結果は興味深かったです。最後のクライマックスのトレイルレースを読んだ後は、走りたくてうずうずしてきますよ。
ノーベル文学賞候補とも言われている作家の村上春樹氏は、フルマラソンやトライアスロン、ウルトラマラソンを走る筋金入りのランナーです。ジョギングを通じた、同氏の文学、そして人生への考え方が綴られています。
偉大な作家さんと「走ること」という共通の趣味を持てる幸せを感じる本です。マラソンと人生は良く似ていると言われる理由を、しみじみ実感できます。
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マラソンは体力勝負の面が大きいように見えますが、実は知的なスポーツです。そして、自分を律する強い精神力が最後には効いてきます。
ケガだけはしないように気をつけて、無理をせず楽しく走り続けたいです。
【追記】
私もKindle電子書籍で、マラソン本をセルフパブリッシングしました。多くの人に読んでいただけたら嬉しいです。
Amazonのカスタマーレビューが少ないです。コメントを頂けるとめちゃくちゃ喜びます。