【教師の本音】国家を支え持続可能な学校の「ありかた」とは?

教師という職業は、未来の日本を支える子どもたちを育てる重要な役割を担っています。

しかし、現在の教育現場では業務過多が深刻化し、教師のなり手が減少。学習内容が増える一方で、授業準備の時間も不足しています。

教師の本音 生徒には言えない先生の裏側

著者である、静岡の元教師すぎやまさんは、TikTokやYoutubeで大人気!この度、動画などで発信してきた教職の現状について本書にまとめられました。

本来の教育に集中できる環境を整えるため、業務の外注や部活動の指導体制の見直しが必要です。

教師の負担を軽減し、教育の質を維持するために、今こそ根本的な改革が求められています。

※本書は出版社を通じて、献本して頂きました。ありがとうございます。

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国の未来を担う職業

学校の教師とは、子どもたちが、将来の日本を支えていけるよう、訓練する職業です。

子どもたちの学力や、問題解決能力、粘り強さなどが向上していけば、それは、国全体の力となっていきます。

教師は、国家が続いていくうえで、非常に重要な役割を担っているのです。

しかし、実際の現場では、教師は忙しすぎて、業務が回っていないのが現実です。

その過酷さはメディアなどでも取り上げられるようになり、最近は教師のなり手が減ってしまっています。募集人数に対して、応募者が足りない自治体も出てきています。

教師がいなくなってしまっては、学校は運営できません。ただでさえ人口が減っているのに、このままでは、更に教師が減ってしまいます。

現在教師が抱えている余計な業務を減らし、本来のメインの業務である授業の準備や実施に集中できるようにする必要があるのは、明らかです。

昔より学習内容が増えている

我が家の息子の勉強を教えていると、学習内容が増えていることにびっくりします。

例えば、中学理科の教科書には、フレミングの左手の法則についての記述がありました。我々の時代では、高校理科で習う内容です。

学習内容は、年々増えているのですから、教師の負荷も少しずつ上っていきます。

もちろん、効率よくわかりやすく教えるノウハウも、年々蓄積されていくので、必要な授業時間は差し引きで抑えられているのでしょうけど。

教科によって大変さが異なる?

昔も今も、授業内容が変わらない教科は、授業をするのが楽なのかもと考えたことがあります。

例えば数学や物理といった分野は、内容が昔も今も変わらないので、同じ授業ノートを毎年少しずつマイナーチェンジしていけば、使いまわせそうです。

一方、社会の内容は、年々変わっていくので、先生も都度勉強してアップデートしていかないと、追いついていけないように感じます。

どちらにしろ、難しい内容をわかりやすく説明するための研究は必要なので、大変さに変わりはないのかもしれませんが。

授業以外の業務をできるだけ外注

そうした、先生の本来の「授業と研究」といった業務に集中してもらうには、余計な業務はできるだけ外注することは必要でしょう。

部活なんてのは、最たるものだと本書を読んで感じました。部活動の顧問や指導は、ほぼ先生のボランティアで回っているそうです。

各種目の指導は民間のコーチに任せて、先生は全体を見るくらいで良いと思います。

保護者からの理不尽なクレームなども、まずは「カスタマーセンター」のような専門窓口を設置して、優先順位を判別して、本当に重要な案件を先生が受けるようにしないと、いくら時間があっても足りません。

内申点、調査書の内容

教師は授業に部活に保護者対応と火の車なのに、よく学校が持ちこたえているなと思います。

その一端を担うのが、高校入試で高校に提出される調査書、内申点の存在があります。

生徒のほとんどは高校へ進学します。中学で問題を起こすと、その内容を調査書を通して高校へ伝達されると、生徒も保護者も認識しています。

高校の入試で不利にならないよう、調査書に悪く書かれないよう、生徒と保護者は行動するでしょう。

調査書の存在が、学校の運営を支えているように見えるのです。

本書によれば、実際には調査書には、生徒が不利になることは一切書かないそうです。なぜなら、調査書は公な書類であり、要請があれば開示する必要があるため、余計なことは書けないとのことです。

とはいえ、教師も人間ですから、評定をつける際、反発してくる生徒や保護者よりも、親しみをこめて接してくる生徒や保護者の点数を上げることはありそうです。

部活を通しての教育

部活の指導が、先生の時間を奪っているのは間違いありません。現場の指導を民間コーチに委託していくことは、絶対に必要だと思います。

しかし、完全にノータッチはどうなのかな?と私は感じています。

なぜなら、学校の授業には来れなくても、部活には出てくる生徒がいるからです。

勉強は重要ですが、勉強が苦手な生徒は一定数います。先生が授業とテストの点数だけで生徒を見てしまうと、行き場のない生徒も出てきそうです。

学校は、勉強だけでなく、社会での立ち回り方なども学ぶ場だと思いますが、学校に来てもらわないと始まりません。

授業は嫌でも、部活を目的に学校に来てくれれば、それは素晴らしいことです。部活を通しての教育も、残しておくべきだと思います。

今日のわかった

私も教師になる夢を持っていました。現在はWebデザイン系のスクールでトレーナーをしています。

小中高の教師は無理かもしれませんが、特定の教科・分野での協力は、できるかもしれません。

読書感想文
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