2025/3/9に行われた静岡マラソンに出場しました。
昨年はエントリーしつつも、故障で走れませんでした。今年はなんとかスタート地点に立つことができました
タイムは3時間28分2秒(ネット) 3時間29分05秒(グロス)。
怪我などの影響で、最近はサブフォーがやっとでしたが、久々にサブ3.5を奪還することができました!
事前のトレーニングとレース戦略
静岡マラソンに向けてのトレーニング
ちょうど1年前は、左膝の痛みに悩まされていました。息子の中学校サッカーの副審を担当した際、オフサイドラインの激しいアップダウンにやられて膝を痛めてしまったのです。その後コロナにも罹患し、4ヶ月ほどまともに走れない時期がありました。
体重も増えてしまいました。その影響からか、1,000mインターバルなどのスピード練習をしようにも、膝への負荷が大きく、常に違和感のようなものがありました。いつ痛みが再発してもおかしくない状況でした。
夏の富士登山競走は、5合目関門まで。秋はフルマラソンに2レース出場しましたが、サブ4がやっとでした。
ところが、転機が訪れます。お正月に風邪をひいてしまい(おそらくインフルエンザ)三が日は寝込んでしまいました。当然お酒は飲めませんし、食事もおにぎりなどの質素なもので過ごしました。
5日間自室で隔離され、隔離が開けて体重を測ったら年末より3kg痩せてました。ジョギングに出てみたところ、明らかに体が軽い!
この体重を、今後も維持したいと考えました。そこで、お酒の量を都度計って、できるだけ減らしました。よく食べていたランチのラーメンは、うどんや蕎麦に切り替えました。
すると、体重が更に1kg減り、6年前のサブスリー達成時と体重まで下がりました。今の自分には持続可能な方法です。
これまでは体重維持のために走っていたところがあったのですが、体重が減ったことにより、無理に走る必要がなくなりました。
寒い時期にスピード練習をすると故障しやすく、これまでも静岡マラソン直前に肉離れをしたことがあります。しかし、今回は体重が減ったことだけで、走りが良くなったため、無理のない範囲でのスピード練習に留めて、体調を優先しました。
藤枝リバティ駅伝と富士登山駅伝、毎週土曜日のパークラン広野海岸公園では、良い走りができていましたし、それ自体が良いトレーニングになりました。
レース直前一週間は寒い日が続いたので、極力スピードを抑えたトレーニングで調整し、本番に臨みました。
レース戦略
目標はサブ3.5です。昨年の怪我とコロナで、サブ4がやっとになってしまっているので、ホームコースである静岡マラソンでは、サブ3.5に返り咲きしたいと考えていました。
昨秋のレースでは、5:00/kmを維持するのがやっとでしたが、体重が減ったことにより、4:50/kmぐらいでなら巡航できそうです。
今回のレースは4:50/kmで入って、基本的にはそのまま巡航。30km過ぎて余裕があればネガティブスプリットでスピードを上げるプランで臨みました。
静岡マラソンで気になるのは、25kmあたりから35kmまで続く海沿いコースの風の向きです。昨年は追い風で最高でしたが、毎年気まぐれです。
今年はどうも向かい風になりそうなので、できるだけペースを抑えるプランで、リスクヘッジしておくことを選択しました。
レースレポート
スタートまで
前夜はトマトパスタを食べて禁酒。朝は5:20に起床。よく眠れましたが、眠い。
朝食はご飯と納豆と味噌汁。6:45出発までにお餅を3切れ、現地で荷物を預ける前にも一切れ食べました。
ウェアはキャップ(ビデオカメラ付き)にグラス。フィントラックの上にランシャツとランパン。ラン用手袋。ゲーター。アシックスのレーシングソックス。そしてシューズはヴェイパーフライ3。
補給はアミノバイタルジェル3本。メダリストのBCAAも3つ。お守りにカフェイン入りジェル1つ。
6:45に自宅出発。7時すぎに県庁へ。そのままトイレに並ぶもかなり混んでいて、入れたのは7:30とギリギリ。並んでいる間に靴の履き替えなど身支度を済ませました。おかげさまでしっかり排出できて、そのまま7:40くらいに荷物預けへ。
Aブロックへ向かい途中でストレッチと軽くジョグ。税務署前のお堀の外周で200mほどダッシュをして、靴紐の締付けチェック。
7:50ごろにAブロックへ入りました。寒さ防止で静岡市のゴミ袋をかぶりました。前の方は日陰だったので、最後尾の陽が当たる場所で待機しました。
8:00から移動開始。県庁前のスタート地点は陽が差して暖かいですが、ときより吹くビル風が冷たい。風に対する不安がよぎります。
スタート1分前にゴミ袋を脱いで、ポーチのベルトにはさみました。
8:20ぴったりにスタート!
5kmまで
スタートロスは約1分。Aゾーンのメンバーは流石に速いです。
リラックスできるペースを探し走っていくと、ちょうど4:50/kmでしたので、そのままいくことに。
常に周りに追い抜かれていく感じ。でも今回はこれでよし。
中間点まで
5kmすぎから、ふくらはぎや足裏などに痛みが出てきました。それでも走っていくうちに良化してくれてよかった。周りに抜かれ調子だったので、ペースアップしがちのところを、痛みがうまく抑えてくれてました。
長谷通りはちょっと下っているので、走りやすい。
本通に入ると、大歓声!さすが都市型マラソンです。人手が多かった。
折り返しをすぎると、ぶわっと向かい風が。海沿いの風が不安になりました。
15kmすぎの安西橋あたりでトイレをみかけ、空いていたので、なんとなくトイレにピットイン。かなり出ました。
いつもの習慣で給水ではスポドリと水を一杯ずつもらっていました。今回は気温が低い上にペース設定も遅いので、給水量が多すぎたのかもしれません。
安倍川の土手に上がると、体の軽さを感じました。下り&追い風の影響ですが、トイレでの排泄で多少体重が軽くなったことも要因かもしれません。
小中高生の熱い応援が多く、気分よくペースアップしました。
中間点-30km
安倍川大橋からは、本来なら富士山が見えるのですが、私が通過したタイミングでは雲に隠れて見えませんでした。向かい風も感じます。海っペリはさらに風が強くなるでしょう。
高架のバンクは相変わらずキツかったです。
それでも、ここまで脚は健在。特に消耗している感じもせず。意外と走れてるなと思いました。
大浜の駐車場で次男の応援を発見。
その後、新川の橋を越えると、海沿いに出ます。案の定、強い向かい風が。
風よけを探すも、自分より速いランナーか、遅いランナーしかいない。しばらく自力で頑張っていました。
すると、サブ3.5集団に追いつかれました。集団だとエイドが混雑するので、できれば避けたいところ。
その直後のエイドでは、ランナーに遮られてしまい、給水が取れませんでした。まごついている間に、集団に遅れを取る格好に。
向かい風が強いですし、この時点で集団についていこうと考えました。
いちごエイドは、無事いちごをゲットできました。
久能山では、太鼓の演奏が。これが好きなんです。
30km地点を通過。フルマラソンはここからが本番!
30km-37km
健在だったはずの脚は、重さを感じてきました。向かい風で、かなり消耗したようです。
それでも、ペーサーにはついていけそう。とにかく35kmの折り返しまでの向かい風を、この集団で耐え忍ぶと覚悟を決めました。
確か6年前の同レースでサブスリーをしたときも、この区間は向かい風で、集団で乗り切った記憶があります。
今回集団で10km近く走りましたが、集団走は楽だと再認識。
35kmを折り返して、一安心。だいぶ脚は更に重くなってますが、気力はバッチリ。そのままペーサーを追い続けることに。
ペーサーは4:50/kmをペースを正確に刻んでくれていました。まさに、今回の私のプランとドンピシャ。
ペースを乱したくないので、35kmすぎてからはエイドの給水は取りませんでした。
最後はペースアップしたいところですが、まだゴールまで遠い。
37km-Goal
37kmで残り5km! このまま走り続ければ、サブ3.5は達成できそうですが、脚は攣る直前まで来ています。
清水の街中に入り、応援がたくさん。ここでの応援は本当に力になります。
頭と身体が反応したのは40km過ぎ。ようやく脳がゴールを認識して、足が前に出てペースアップ。最後は出し切りたい!
41kmからが長く感じました。なかなかゴールが見えてこない。
エスパサンバ隊のリズムから、元気をもらえました。
ゴールゲートにある時計は3時間28分台。サブ3.5できてよかった!
そのまま、なだれ込んでゴール!
3時間28分2秒(ネット) 3時間29分05秒(グロス)。
レース後
メダルとフィニッシャータオル、みかん、お茶、そして静岡の銘菓「こっこ」を貰いました。
係の人に、測定チップを外してもらいました。6年前は完全に足が攣っていて、転びそうになったのですが、今回はそこまでダメージはありませんでした。
荷物預かりで荷物を貰い、参加賞のシャツをもらって、男性更衣室テントで着替えました。
その後、知人ランナーたちを待とうと思ったのですが、どうも最近、寒い時期のレース後に体が冷えて風邪をひくことが多く、そのまま静岡駅へ直行。一度自宅に戻り、しっかり着替えました。これができるのも静岡マラソンの魅力です!
そして、静岡駅に戻り、知人たちと合流。楽しい打ち上げをしました!
レースを終えての反省
6年前はサブスリーをしているわけで、今回のレースは前回より30分遅いわけです。もっと走れたのでは?という思いが湧いてきました。
8年前の、アキレス腱断裂からの復帰レースとなった静岡マラソンでも、似たような思いをしました。
今回も昨年の不調からの復活レースという位置づけでしたし、本当は3時間25分切りできたら良いなと思っていたのは事実ですが、海沿いの向かい風を考えれば、今の状況では上出来です。
ですが、人間の欲望は尽きないなと、今回も思いましたが、それで良いと思います。来年はもっと走力を戻して、過去の自分に近づきたいです。
一番感じるのは、スピード不足です。体重減と平行して、スピードを取り戻せるようなトレーニングを考えたいです。
今後の展望
来月4/6の焼津みなとマラソンのハーフの部に出場します。それまでは、引き続きスピード練習を織り交ぜながらのトレーニングを続けます。
気温が上がってきたので、強度を上げられそうです。
その後は、マラソンレースは10月のしまだ大井川マラソンまで予定が入ってません。
ひとつ考えているのは、7月の富士登山競走です。3/24エントリー開始です。去年はさんざんでしたが、今年は走力が戻ってきていますので、チャレンジしてみようかな…。しばらく考えます。