最新のスマートホーム技術は、私たちの生活を根本から変えつつあります。便利さだけでなく、家族の絆を深め、高齢者の安全と独立を支える強力なツールとなっています。
親が心配な人の見守りテック スマホでできるスマートホーム化の極意
この度、著者の和田亜希子さん @wada_akiko から、献本頂きました。私の両親は健在ですが、高齢なうえ、最近2人とも病気で手術をしたこともあり、心配です。
高齢者の見守り用途に限らずとも、自身のQOLを上げるための手法も紹介されています。スマートリモコンがあれば、帰宅前に部屋のエアコンをつけて適温にしておけます。
まずは自分で活用して、来たるべき時に備えておきたいです。
「スマートホーム商品」は、素人でも組める
スマートリモコンの登場により、エアコンなどを離れた場所からスマホで遠隔操作できるようになりました。
玄関の自動施錠&解錠や、スマートドアベルで、遠隔地から訪問受付をしたり、非常時に玄関を施錠できます。
その他、人感センサー、モニター、温度計などを組み合わせて、家族の行動をモニターが可能。転倒したり、熱中症などで倒れてしてしまった時に、駆けつけたり、近所のケアサービスに助けを求めることも可能です。
以前なら、専門業者に頼んだり、警備会社にお願いしないできなかったことが、ネット環境の充実と、スマホの登場、IoT製品の普及により、素人でもリーズナブルにシステムを組めるようになりました。
高齢者の見守りの用途だけでなく、一般の家庭でもQOLを上げるために役立つノウハウが多いです。例えば、帰宅する直前に、スマホからの遠隔操作でエアコンをつけて、部屋を温めてたり冷やしたり、自動施錠の機能を利用して、外出後に鍵を締めたかどうかを確認したりできます。防犯用にモニターを取り付けるのも良いですね。
親子間のコミュニケーションのきっかけに
遠隔地に住む高齢の親を守るために、最新の機器を利用する。しかし、このお話の本質はそこではありません。
なぜなら、やはり親子といえど、自分の行動を言わば「監視」されるのは、いい気分ではありません。
事前から少しずつ、親に機器を設置することのメリットを、理解してもらわないといけません。
認知症が進んできた場合は、色々忘れたり、間違えたりするようになります。
その度に、電話していちいち注意しなければならないことが、親子どちらもストレスになるのです。
子供は常に気がかりですし、キツく言ってしまったら後悔します。親は自尊心を傷つられて、さら塞ぎ込んで、症状が悪化していく可能性があります。
スマートホーム化は、お互いを理解し、プライバシーを尊重し、良いコミュニケーションを取っていくためのよい機会となりえます。
お互いの快適な人生のために
言葉で親を追い詰めないように、機器を利用して、なるべく自動で済ませるのが良いようです。
例えば、薬の時間になったら「薬の時間です!」とアレクサに言ってもらう。間違いのないように、一定の時間が経ってからもう一度言ってもらう。
30℃以上になったら、エアコンを起動する。
当人同士の会話・連絡を省き、なるべく機器に任せたほうが、お互いのプライベートを確保を確保できて、気持ちよく生活ができるのです。
「見守りテック」は、
高齢者ができるだけ長く、尊厳を保ちつつ、自宅で独立して生活を続けるのを助ける方法
なのだと思いました。
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