最近「FIRE」が流行っています。FIREとは投資資産からの配当金や、値上がり益の取り崩しを生活費として、暮らしていくことです。
しかし、子供がいる家庭だと、単純に食費や光熱費といった生活費がかかりますし、教育費の負担も大きいです。
そんな中、出会ったのがこの本。
貯金ゼロの元浪費家・3児の父が子育てしながら成功できた しあわせFIRE
「子育てしながら」というタイトルに興味がありました。
読みながら、考えたことを紹介します。
投資とは「節約」から始まる
FIREを実現するには、投資資産を増やしていく必要があります。証券口座へ毎月入金していかなければなりません。
投資資金の原資は、毎月の給料の一部です。生活費をなるべく切り詰めて、残ったお金が多いほど、投資資金は増えていきます。
給料が増えれば、投資に回せる資金も増えますが、給料はそう簡単には増えません。よって、節約することが、投資にとって重要な行動になります。
投資=節約と考えても、良いかもしれません。
本書も、節約について多くのページを割いています。
現実には、配当金を積み上げるだけではFIREは難しいのでは?
FIREを実現するには、年間に配当金がいくら必要でしょうか?
仮に300万円だとしたときの、積み上げなければならない投資資産を計算してみましょう。
日本国内や米国の高配当銘柄の配当利回りは3〜4%くらいです。ところが、配当金は20.315%の税金がかかりますので。実際には八掛けとなります。よって、配当利回りは税引き後、2.4〜3.2%くらいとなります。
高めに見積もって3%だとすると、300万円を得るには、1億円の投資資産が必要になります。
果たして、一般のサラリーマンが、1億円の資産を積み上げることができるでしょうか?
一ヶ月に15万円ずつ積み立て、年利3%で回すことができれば、33年で一億円に到達できます。
22歳の大卒新入社員が、55歳まで積み立てて、やっと到達できる額です。どう考えても非現実的です。
現実的には、高配当銘柄だけに投資をするのではなく、相場に上手く乗って、株式の売買益でも資産を増やしていく必要があるでしょう。
お金のかからない教育とは?
子供の教育は、お金がかかります。お金のかからない教育は非常に難しい。
なぜなら、教育水準は常に上がっていて、自分の子供時代の経験則が、全く参考にならないからです。
自分たちが知らない部分は、専門家にお金を払って、最先端の教育を施さないと、競争に負けてしまいます。
お金がかからなかったといっても、結果的に、何もできない大人に育ってしまっては、本末転倒です。
無駄な教育は必要ありませんが、適切な教育のためには、ある程度の出費は必要です。
教育費を確実に減らせる唯一の方法は「早期教育」です。
幼児期の教育は、料金が安い上に、その後の成長にずっと効いてくるので、実はコストパフォーマンスが高いのです。
なのに、多くの家庭が、小学生までは教育にお金をかけず、中高大と上がるにつれて、塾だなんだとお金をかけていきます。
子供時代には「ゴールデンエイジ」と呼ばれる、ものすごいスピードで吸収できる時期があります。9〜12歳くらいです。
ゴールデンエイジ時期に、多くのことを学ぶと、一生モノの力になるでしょう。
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