我が家が住んでいる静岡市。同じ学区に住んでいる知り合いが、放置竹林を活用して、大成功しているという話を聞きました。
その活用方法は、放置竹林の弱点を長所に変える、奇跡の仕組みでした。
全国に広まって欲しいと思い、ぜひ紹介したいと思います。
テレビで紹介された
実はこの話、先日テレビで紹介されました。
北野たけしさんがMCの「たけしのニッポンのミカタ!」という番組です。
なにはともあれ、まずは動画を見てみてください。
通常の50倍もの価値がある白子たけのこ
竹林が宝の山になる理由は、「白子たけのこ」という、地面に出る前のたけのこです。
エグみが少なく、さっと茹でれば、お刺身として美味しく食べられます。
「美味しんぼ」でも、似たようなたけのこの食べ方が紹介されてたと思います。
たけのこといえば、3-4月に採れるものですが、今回の方法では、ある方法で促成栽培して、冬の時期に収穫できるようにするのです。
放置竹林の短所を長所に変えた、見事な手法
その方法とは、破砕機を林に持ち込んで、その場で無駄な竹をチップ状にして、地面に撒くのです。
竹林の地面は、腐葉土のようにフカフカになり、白子たけのこは大きく成長します。
土が柔らかいので、地中のたけのこを見つけるのも掘るのも簡単です。
さらに腐葉土は発酵するため、冬でも地中の温度は60℃に。竹が春と勘違いして、冬でもたけのこが育つのです。
豊かな土を作るには、多くの竹チップが必要です。放置竹林のように、倒れた竹や無駄な竹が多い林でないと、チップの量が確保できません。放置竹林だからこそ作れる環境なのです。
そして、地表に出てこない白子たけのこ+冬の時期に収穫というダブルの希少性によって、価値が50倍まで上がります。
放置竹林の短所を長所に変えた、見事な逆転の手法です。
竹の破砕機を竹林に持ち込むアイデアが素晴らしい
放置竹林は全国的な社会問題です。
おそらく多くの方々が頭をな悩まし、何か方法がないかを長い間考えてきたと思うのです。
しかし、この手法の考案者である宮澤さんは、数年で実証しました。自分で竹林を購入したそうです。
学生時代に、環境問題を研究していて、放置竹林については、問題視していたというバックグラウンドはあるということです。
竹の破砕機を竹林に持ち込んでその場でチップにしてしまうというアイデアは、宮澤さんのオリジナルだそうです。お見事!
全国的な普及へ
当初、特許化も考えたそうですが、製法の特許は商品を見てもどう作ったのかまで区別がつかないことから、断念。
その代わり、全国の放置竹林の解消に役立つよう、方法をすべて公開しているそうです。
特許は、誰かに取られないように出願しておくという意味合いもあるのですが、テレビに出てしまえば、十分公知なので、その心配はなさそうです。
全国の多くの放置竹林の打開策になれば良いな思います。
興味のある方は、ぜひ連絡をしてみてください。
コメント