先日のランスマの舞台はしまだ大井川マラソン。
静岡県内に住む男女二人のランナーが、サブ3.5を目指すという企画でした。
ネタバレになるので。まだ観ていない方は要注意です。
しまだ大井川マラソンでのサブ3.5達成は、相当難しいです。ですが、その分チャレンジしがいのある目標です。
毎年玉砕の、しまだ大井川マラソン
私も、しまだ大井川マラソンは毎年参加していました。
2009年から2015年まで5回出場しましたが、すべて30kmくらいで失速。
2017年に、しまだ大井川では初めてサブ3.5を達成しました。
しまだ大井川マラソン2017 去年の悔しさを払拭しレースベスト達成
2018年は、3時間15分05秒。サブ3.15にあと6秒のところまで、タイムをの伸ばすことができました。
私は2013年の春に、他のレースでサブ3.5を達成しています。その後、しまだ大井川でのサブ3.5達成まで、4年もかかっています。
その理由は、しまだ大井川は、見た目以上にタフなコースだからです。
しまだ大井川マラソンの「罠」
しまだ大井川マラソンは、市の中心部をスタートし、市内を走ったあと、5km過ぎから大井川の河川敷にある、マラソン専用コース「リバティ」に入ります。
リバティは、フラットです。しかも、しっかり舗装されていて、一部はクッションが効いてる区間もあり、非常に走りやすいです。
一見、簡単なコースに見えるのですが、川沿いのコースなので、行きの河口までの20kmは、実は緩やかに下っています。気温も高め。
しかも例年、西風が吹くことが多い。よって、レース前半は、「追い風の下り」になります。
走りやすい路面で、追い風の下り。ランナーはみんな勘違いします。「今日は調子良いかも」と。
しかし、河口を折り返して、中間点21.1kmを過ぎたあたりから、様子がおかしいことに気が付き始めます。
足が重くて、スピードを維持するのが難しくなっていく。復路は上りの追い風なので、負荷が高まるのは当たり前です。
当然、無理をしてスピードを維持すれば、体に乳酸が溜まっていきます。そして、25km過ぎからペースダウン。そこで初めて理解するのです。
前半オーバーペースだったと。
しまだ大井川マラソンでサブ3.5を達成するコツ
しまだ大井川マラソンのコースの罠に引っかからないようにするには、前半流しても余裕で4分50秒/kmくらいで走れる走力が必要です。
つまり、静岡マラソンやつくばマラソンなど、比較的フラットでスピードが出せるレースで、少なくとも3時間20分を切れるくらいの走力が必要です。
そして、夏もサボらず走り込んで、気温の高さにも対応できるようにしておくことも重要です。しまだ大井川マラソンが行われる10月末は、まだ20度以上になることが多いので。
レースプランは、前半の折返しまでは、とにかく余裕のあるペースで淡々と走ること。後半の追い風上りのコースを走りきるためのエネルギーを、残しておきましょう。
ランスマの清水さんはすごい
今回のランスマで初めてサブ3.5を達成した清水さんのタイムは、3時間25分30秒。相当すごいです。おめでとうございます。
もしかすると、来年の静岡マラソンを走ったら、サブ3.15も達成してしまうくらいの走りをしたと思います。
おそらく、清水さんにとって、今回一番ハマったのは、「ストロー」だと思います。これまで給水のたびに止まっていたそうなので。
給水でのストップはタイムロスになるだけでなく、体への負担も大きいです。一度止まった体を、再びスピードを上げるにはエネルギーが必要です。
今回ストローで給水したことで、元々持っていた高い走力を無駄なく発揮できたのかなと感じました。
高柳さんは、静岡マラソンでリベンジを
惜しくもサブ3.5を達成できなかった高柳さん。残念でしたが、それでもタイムは3時間43分02秒。しまだ大井川で自己ベストを5分更新してます。
今回のチャレンジで、走力はかなり上がっていると思います。
このまま順調に練習を続ければ、来年の静岡マラソンではサブ3.5を達成できると思います。
全国のランナーさんにおすすめ
私は、しまだ大井川マラソンの攻略をライフワークとして掲げているので。今回は思わず熱く語ってしまいました。
藤枝市に住んでいたときのホームコースだったこともあり、思い入れが強いです。
コース設定の妙や、その日の天候や風向きの影響など、奥の深いレースです。
全国の健脚自慢のランナーさんには、是非チャレンジしてもらいたいです。