最近話題の「フォアフット走法」。その名の通り、足裏のつま先側で着地して走る走法です。
しかし、実際に足先で着地して走ってもらえればわかりますが、一般ランナーがフォアフットで着地して走り続けたら、ふくらはぎの筋肉がすぐに攣ってしまうでしょう。
着地だけ変えてもフォアフット走法では走れません。
フォアフットは、正しい姿勢の結果
体の前で着地すると、フォアフット着地にはならず、かかと着地になってしまいます。
おそらくほとんどの一般ランナーが、体よりも少し前で着地してしまっています。
股関節が屈曲して、お尻が落ちた状態だと、着地が前になってしまいます。
腰高にして、骨盤を立てるようにすると、股関節が屈曲せず、ニュートラルな状態で、体の重心の真下で着地できるようになります。
この状態になると、初めてミッドフット、フォアフットの着地になります。
足先だけを真似てもフォアフットにはならないです。正しい姿勢で走ることの「結果」だと、私は考えています。
まずはミッドフット
無理にフォアフット着地にする必要はありませんが、少なくとも「ミッドフット」の着地は目指したほうが良いと思います。
かかと着地はどうしてもブレーキがかかってしまうので、効率が悪いです。ケガにもつながります。
いきなりフォアフットを目指すのではなく、まずはミッドフットを意識するのが良いと思います。ミッドフットでも十分です。
スマホカメラで自分のフォームをチェック
自分の着地を確認するには、スマートフォンが便利です。最近のスマホのカメラには、スローモーションモードがあります。
スローモーションで、自分の走りを横から撮影してみましょう。
私が最初に撮影した時は、自分の着地がものすごくかかと着地でびっくりしました。
ヴェイパーフライを履く
ナイキのヴェイパーフライは、ご存知ですよね。先日のMGCでもほとんどのランナーがヴェイパーフライを履いていました。
実はこのシューズ、かかと着地だと、クッションが効きすぎて、上手く前に進めません。
少なくともミッドフットでないと、シューズの性能を活かせず、逆にスピードが落ちて疲れてしまいます。
もしフォアフット、ミッドフットを習得したのであれば、ヴェイパーフライを履いて走っているのも手です。
ヴェイパーフライは、履くだけでパフォーマンスが4-5%向上すると言われていますが、シューズが何かしてくれるわけではなく、シューズに合わせて自分のランニングフォームが変わることが大きいと個人的には考えています。
以前は品薄で、なかなか購入できませんでしたが、最近はネットでも在庫があることが多いです。3万円程度の投資になりますが、特にサブスリーを目指している方には、ぜひ試してもらいたいです。
【ナイキ公式ページ】 ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
【参考】 ヴェイパーフライ4%の走り方