先日の静岡マラソンに出場して、初めてサブスリーを達成しました。
達成できた理由の一つに、ヴェイパーフライ4%を履いたことがあると考えています。最近マラソン界を席巻している、ナイキの厚底シューズです。
かなり癖のあるシューズです。私の場合は、自分の走り方を根本的に変える必要がありました。
ヴェイパーフライ4%の特徴
ヴェイパーフライ4%の特徴は「カーボンプレート」と「ズームX」と呼ばれる軽量のクッション素材です。
カーボンプレートが入っているので、靴を曲げようとしてもほとんど曲がりません。
特に前方の部分は丸くカールしていて。この部分で地面を捉えられると、推進力になります。
そのかわり、かかとのクッション部はとても柔らかいです。マシュマロみたい。
ヴェイパーフライを履いて立っていると、かかとが柔らかいので、バランスを崩すと、転びそうになるくらいです。
重さは27.5cmで198g。見た目よりもかなり軽いです。
最初の印象は「走りにくい」
初めて走ったときの第一印象は「クッションがやわらかすぎる!」ということです。かかとがプシュプシュ言っている。
クッションにパワーを食われてる。前に進みにくく、疲れる感じがしました。
しかし、しばらく走っていると、クッションを使わない走り方が分かってきました。着地を足の前方、つまり「フォアフット」で着地すると、カーボンプレートの硬さを利用して、バネのように前に進むことができます。
私はもともとヒールストライクです。ヴェイパーフライ4%を履いてそのまま走ると、かかと部のクッションが効きすぎて、逆に走りにくくなっていたのです。
高速ランナーにとって、着地はフォアフット、ミドルフットの方が良いと言われています。
ヴェイパーフライ4%は、走り方そのものを矯正するシューズであると感じました。
ランニングフォームをヴェイパーフライ4%に合わせる
ヴェイパーフライ4%は耐久性が低く、性能を発揮できる距離は160kmと言われています。よって、毎日の練習で履くわけにはいきません。
最初の2kmほどヴェイパーフライで走って感覚をつかみ、その後いつもの練習用シューズに履き替えて、ヴェイパーフライの感覚を持ちながら走ることを3回行いました。
それで大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、ヴェイパーフライの感覚は強烈なので。他のシューズでも大丈夫です。
フォアフット、ミッドフット着地のランニングフォームを作るには、つま先だけで走るというより、体の真下から後ろに着地するように走ると良いようです。つま先だけで走ると、ふくらはぎへの負担が大きすぎて、確実に故障します。
後ろ足の接地時間を長くして走ると、着地位置が自分の真下に来るので。おすすめです。
ヴェイパーフライ4%の隠れたメリット
ヴェイパーフライ4%というと、カーボンとクッション材が注目されますが、最新モデルで導入された「フライニット」と呼ばれるアッパー素材が素晴らしいです。
伸び縮みして、足をしっかりホールドしてくれます。かかと部が浅めなので、不安になるのですが、靴全体でホールドしてくれる感じです。
これまでのシューズは、靴紐が緩いと、かかとのホールドが弱くなって、アキレス腱が痛みだしたりしたのですが、ヴェイパーフライではその心配がないです。
ヴェイパーフライ4%の弱点
弱点があるとすれば、カーブが怖いです。つま先立ちして走っているようなものなので、バランスが悪い。
特に折り返しでは、転びそうになります。
あと、上り坂も得意ではないと言われています。箱根駅伝でも、5区の登りでは履いている選手はいなかったような。
ヴェイパーフライ4%でサブスリー達成
静岡マラソンは、ぶっつけ本番でヴェイパーフライ4%を投入しました。
前日まで迷いに迷っていました。すでに昨秋のつくばマラソンで、3時間1分で走っていたので、ここでリスクを取る必要があるのか悩んでいました。
「迷ったら難しい方を選択」という考え方のもと、チャレンジすることにしました。途中で失速しても、走り方が変わって、新たな自分になれるかもしれない。成長は変化だと自分に言い聞かせました。
しかし、フィッティング具合は60-70%くらい。それもそのはず。通算で10kmくらいしか履いていない。
レース中に、100%近くまでフィットしていけば良いなと思っていました。
実際に走り始めてみると、スピードが乗る。最初の1kmまで時計を見ると、3分50秒/kmで走ってました。慌ててスピードダウン。
ヴェイパーフライは、スピードが上がるほど楽なシューズだと理解しました。
フォアフット気味で走るため、事前からふくらはぎへの負荷を懸念していました。案の定、30kmすぎから両足のふくらはぎが攣り始めました。
いつもなら、ズルズルペースダウンするところですが、この日は4分20秒/kmぐらいで粘れました。前半の貯金を切り崩しながら、ゴールまでたどり着けました。
おそらく、カーボンプレート硬さで前に進めていたのかと思っています。
登山靴も靴底が硬いと、ちょっとした岩の出っ張りに足をかけても楽に登れます。スキーも靴が硬いほうが、より大きい力を雪面に楽に与えられます。
マラソンシューズも、硬いほうが、地面に力を与えられるのかなと感じました。
ヴェイパーフライ4%を履くことをお勧めするランナー
4%パフォーマンスが上がると言われているシューズです。
静岡マラソンは20-35kmが強い向かい風だったいことを考えると、私もちょうど4%くらいのパワーを貰えていたのかなと。
プライベートベストが3時間5分以内くらいの方であれば、スピードも十分。ヴェイパーフライ4%を履くだけで、サブスリーできてしまうかもしれません。
しかし、それ以下のランナーが履いても、あまり効果がでないかも。まずは3時間5分くらいを達成して、最後の勝負にヴェイパーフライを投入するのが良さそうです。
【公式】 ヴェイパーフライ4% 紹介ページ
追記
ヴェイパーフライ4%の後継シューズ、「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
」が発売になっています。ヴェイパーフライ5%とも呼ばれていて、更にパフォーマンスアップが期待できます。
【参考】マヴェイパーフライ4%の後継シューズ登場 ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%(ZoomX Vaporfly Next%)