2017/7/28に行われた、第70回富士登山競走に出場してきました。
私は五合目レースに出場。2時間20分以内にゴールできれば、来年山頂コースにエントリーできる権利を得られます。
2時間以内のタイムを目指して前半からペースアップ。2合目くらいから左足のふくらはぎが攣りかけましたが、なんとかしのいで、1時間52分32秒でゴール!
来年以降3年間、山頂コースを目指せる(エントリーできるかどうかは別問題だけど)ことになりました。やった!
スタート前
会場へは、仲間たち7人で向かいました。山中湖近くの民宿に宿泊。
メッセージボードの言葉に気合が入ります。
10時には就寝。4時半に起床。スタート4時間前。朝食を済ませて、5時過ぎに出発。駐車場からはサポートに来てくれた知り合いの車で移動。6時前にはスタート地点に到着しました。
早く来たのは、7:00の山頂レーススタートを見送るため。来年以降の参考になるかなと。トイレはかなり混雑しますね。
消防局員さんの面白いエールと、エイエイオーの掛け声。7:00に山頂組が一斉にスタートしていきました。
五合目レースのスタートは8:30。会場の人数は一気に減り、トイレの行列もありません。ピリピリした雰囲気はなく、緩やかな時間が流れてました。
8時前に荷物を預け、トイレに行き、ちょっとアップがてら走ろうと思ったら、なんと8時から整列が開始。まともにアップできずに、スタート地点へ。私はEゾーンでした。
私は靴ひもの締めに敏感というか。緩すぎると、靴の中で足が動いて、足が痛くなって走れなくなってしまうのです。強く締めても、走り出すと緩んできてしまうので、アップがてら走ることが習慣になっていたのです。
スタートを待っていると、日差しが照りつけてきて、一気に気温が上がってきました。汗がじわじわ。
一抹の不安を抱えながら、五合目レースのスタート!
浅間神社まで
まずはフラットなロードを西へ向かいます。500mくらいでしょうか。混雑していて、スピードは出せず、我慢の走り。アップがてらちょうど良かったです。
左折して、いよいよ坂道へ。ここで一気に周りがペースダウン。かなり遅いランナーもいて、焦ります。
どうやら、我々Eゾーンの前のDゾーンの方々は、タイムが速い人達ではなく、出場経験のある方々? のようです。道幅が広がり、抜きやすくなってきたので、ランナーを交わしてスピードをキープ。
時計を確認すると、キロ5分弱のペース。試走では5分30秒くらいでしたので、かなり速い。でも、苦しさは感じません。やっぱり水を持たず手ぶらで走れるのは大きいです。
日差しが強く照りつけ、かなり暑い。汗が吹き出してきました。
浅間神社の入口のチェックポイントは14’23でした、平均ペースは5’04/km。良い感じ。
給水所で水とスポドリを一杯ずつもらいました。
中の茶屋まで
周りのランナーの数も減り、走りやすくなってきました。木々の日陰もあり、涼しく感じました。
スタートの勢いのまま、キロ5分くらいで走っていたのですが、気を抜くと一気にキロ6分くらいまで落ちてしまいます。意識的にスピードを上げるように心がけました。
中の茶屋までの坂は、ずっと同じ斜度ではなく、所々に坂が緩むところがあります。休みを感じながら行くと、集中力が保てます。
高速道路をくぐり、北麓公園への道をすぎると、中の茶屋へ。あっという間でした。タイムは37’59。浅間神社からのペースは5’27/km。ほぼ目標通り。もっと出せたかもしれません。
給水所では水とスポドリを一杯ずつ補給。ジェルも一つ補給しました。
馬返しまで
馬返しまでは、しばらくはゆるい坂が続きます。ここは積極的にスピードを出したい区間。残り1.5kmくらいから斜度が一気に上がっていきます。
ここからは、練習してきたハムストリングやお尻の筋肉を意識した走りで、積極的に上げていきます。ずっと急坂ではなく、所々にゆるい箇所があるので、そこを目標に頑張りました。
馬返しまでもあっという間に到着。タイムは1:01’21。中の茶屋からのペースが6’58/km。7分を切れたのが良かったです。
馬返しの給水所でも、水とスポドリを一杯ずつ。ジェルも補給しました。手前の急坂の影響で、心臓がバクバク。サングラスが一気に曇ってしまい、前が見えづらくなり階段でつまづきそうになりました。
五合目まで
早歩きで呼吸を整えながら、トレイルに突入。ここからが五合目コースの勝負どころ!
緩やかな上り坂は積極的に走ります。キツイ坂道はパワーウォークで。前のランナーについていくというより、スペースがあればドンドン前に出ていく意識が必要です。
ランナーの人数が少なく、渋滞はゼロでした。所々にある四角い枠の中に岩があるスペースでは、脇を通れました。
二合目付近で、チームメイトをロックオン。ペースが落ちていたので、追いついた時に「ペース上げていこう」と声がけ。私が引っ張る感じになりました。
ところが、その矢先に右足のふくらはぎに痙攣が。これはヤバイやつです。ここまでハイペースで登ってきて、それなりに足に負荷がかかっていたのでしょう。
トレイルはまだまだ続きます。チームメイトを先に行かせて、ちょっとペースダウン。左足主導のパワーウォークに切り替えて、我慢の区間。
2.5合目で水とスポドリを合計3杯補給。そう言えば塩熱サプリを持っていたことを思い出し、一つ口に入れました。
フラットな区間に走ってみると、やっぱり右足のふくらはぎが攣ってきます。こりゃまずい。我慢を決意。
4合目くらいまでは、だましだましでなんとか登りました。チームメイトの背中が見えていたので、引っ張ってもらえました。
もう大丈夫かなと、ペースアップ。右足も大丈夫。なんとかなる!と思った矢先に、今度は左足のふくらはぎに痙攣が。うわー! でももうゴールは近い。
ハムストリング主体の登りで、なんとか踏ん張る。すると思ったより早く、ロードへの出口が見えました。助かった!
Youtubeに動画がありました。ロードに出る手前のコーナーですね。25:43に通過してます。
ロードは使う筋肉が違うのか、ペースアップしても痙攣はありませんでした。一気にチームメイトに追いつきましたが、抜ききれず。ゴール下のトレイルへ。夢中で走りました。
再びロードへ。ゴール前まで80mと言われたけど、霧でまったく見えず。チームメイトは目の前。スピードアップしてゴール直前で追いつきました。二人同タイムでフィニッシュ!
ゴール後
すでにゴールしていた、俊足の知り合いたちに「いいタイムですよ!」と言われ、えっ?と時計を見ると、タイムは1時間52分32秒。目を疑いました。2合目からまったく時計を見てなかった。上出来でした。
ウェアは汗でビチョビチョ。五合目は霧の中で日差しがありません。寒くなってきたので、早々に下山ルートへ。途中給水をもらい、デポしておいた荷物をゲット。Tシャツを変えて、雨具を着ました。パンツはビチョビチョ。
スバルライン五合目でトイレを済ませ、さらに下って下山バスに乗車。ゴールしてから30分くらいかかったでしょうか。
北麓公園では参加賞と荷物を受け取り、陸上競技場でシャワーを浴びました。
山頂組の様子をランナーズアップデートで見守りながら、吉田うどんとビールで乾杯!
山頂アタックしたチームメイト4人中、2人が完走しました。すごいなあ。帰りの車中では山頂組の話しを聞きながら、来年への闘志がこみ上げてきました。
駐車場に到着する頃には、ひどい雨となりました。半日天気がずれてたら、大変なレースになっていました。天気がもって、本当に良かったと思います。
富士登山競走への想い
昨秋にアキレス腱を断裂し、絶望の淵をさまよいました。マラソン人生を半ば諦めてました。
リハビリを頑張って、半年後の静岡マラソンでレース復帰。富士登山競走にエントリーできたので、この3ヶ月は富士登山競走のことだけを考えて、トレーニングしてきました。
実は私は大の坂道嫌い。しかし自分には富士登山競走しかないと考え、坂道を克服するために、わざわざ急坂を探して、坂道ダッシュを繰り返しました。坂の多いレースにも出場しました。試走も三回行きました。
トレーニングは嘘をつかないということを、今回改めて確信しました。
大会関係者、ボランティア、沿道で応援してくれた方々、そして、共にゴールを目指した全てのランナーに感謝します。やったぜ!
【ラップ】
スタートロス 20秒くらい
浅間神社 14’23 5’04/km
中の茶屋 37’59 5’27/km
馬返し 1:01’21 6’58/km
5合目 1:52’32 11’19/km
2018年になんとか山頂コースを完走しました!