フルマラソン42.195kmは、ある程度練習しないと走りきれない距離です。先日の東京マラソンには3万人以上の方が参加しました。20万人以上の応募があったらしいです。「35kmの壁」と呼ばれるスタミナ切れは本当に辛いです。それでも人はフルマラソンにチャレンジします。
何が人々をマラソンに駆り立てるのか?
走ることで、気持ちが前向きになって、人生がツイてきます。マラソンという苦行の乗り越えた達成感は、間違いなく将来への自信へつながります。
禅の境地
散歩をすると、頭の中が整理されたり、アイデアが浮かぶ経験をしたことがある人は多いはずです。適度に体を動かすと、血流が良くなって脳に刺激が行くためでしょう。
さらに、スピードを上げて走ると、余裕がなくなって、難しいことを考えられなくなります。「あの信号まで頑張ればあと10km」「明日からアレを頑張ろう」のような、単純な思考しかできなくなります。次第に何も考えず無意識に走り続けて、ふと気がつくと10km進んでようなこともあります。
走ることで思考がシンプルになります。走ることには、禅のような効果があると思っています。
未来への希望
悩んでいたり、悲しい気持ちを持っていても、マラソンを走りきることで、自信が生まれます。マイナスをプラスに持っていくための決め手は、実はたった一つの「決意」だったりしませんか?
苦行を乗り越えることで、元々あった問題のレベルを相対的に下げられます。走って、頭の中の物事を一旦フラット化することで整理できるのです。
「もう無理かもしれない」。諦めかけたとき、両親の顔が浮かんだ。「これからは1人でやって行くんだぞ」と、最後に与えられた試練のような気がした
すごく共感しました。
マラソンを完走したあとは、景色が違って見えます。マラソンに出場する人々は、未来への希望を、自分の脚にかけているのです。新しい生活が待っているに違いないと。