「ライフハック」はテクニックから思想へ向かっています。「幸せな人生とは何か」を知らないことには、いくら日々の生産性を向上したところで、忙しくなるだけです。
Lifehacking.jpの堀さんは、講義の冒頭で「ライフハックをやめましょう!」と切り出しました。小手先の術にとらわれず、人生の目的に向かって、今何をすべきかを考えて実践することが、真のライフハックです。
交換可能ではない人になる
資格やライフハックのような、ある意味小手先のものだけではなく、自分の強みを押し出した「個性」を大事にしていく必要があります。資格は一定の実力を示すものであると同時に、同じ資格を持っている人と交換できること意味します。堀さんは、多くの仕事術を「あなたをより効率的で交換可能な歯車にするための罠」と切り捨てていました。
indispensable(交換可能ではない人)になるためには、意識的に行動を変えていかないといけません。ポイントは「ギフト」と「忍耐」です。
ギフトを贈る人になる
面白いこと、楽しいこと、興味深いことを無償で自分に与え続けてくれる人を、悪く思う人は少ないでしょう。もちろん、好みはあると思います。与えて損することはありません。せいぜい、スルーされるくらいです。
自分が何たるかは、自分で決められません。人は社会的な動物です。周囲の反応が自分を自分たらしめます。なりたい自分になるためには、そうなるように周囲に与え続けなければならないのです。歌手になりたければ、美しい歌を、周囲に向かって歌い続けることによって、周りの人から「歌の上手い人」と認識されるのです。
私が毎日ブログを更新し続けることも「ギフト」になっていると思います。私は常に読者を意識して記事を書くようにしています。楽しく読んで欲しいですし、何度も読みに来て欲しいです。たくさんの人が読んでくれれば、私のモチベーションも上がります。ギフトを贈ると、巡り巡って自分に還ってくる実感があります。
忍耐強く続ける
何かを始めて、いきなり明日から人生が一変して、幸せになれるような話はありません。毎日じっくり続けて、形にしていくものです。堀さんはたとえ話でGmailの300のフィルターの話をしていました。その話を聞いて「では明日一日かけて、フィルターを100個作ります!」という人がいるけど、そういう話ではないとのこと。将来やってくるメールを予測することなんて不可能だからです。
Gmailのフィルターは、新しいメールが来るたびに、毎日一つづつ追加していく地道な作業があって、数年かけて結果的に300個になったのです。
例えば、いきなり「自分は有名な蕎麦打ち職人になる!」と宣言したところで、誰も振り向いてくれないわけです。人の信用は過去の経験と実績でつくられます。過去の経験を、蕎麦打ち職人としての自分に接続する作業をしないことには、蕎麦打ち職人としての信用は形成されません。
会の様子
Lifehacking.jpの堀さんがメイン講師。司会はべっくん、ワークはかんぷさんでした。
ライトニングトークは5名。@tnakasatoさんのサウナハックスが強烈なインパクトがありました。
当日の講義、LTの様子は動画がUstreamで観れます。
懇親会は二次会まで参加!
べっくんとブログ談義中。
念願の堀さんと再会できました。実は大学の同級生なんです^^ 色々昔話なども。
東京ライフハック研究会の魅力は、ブロガーさんが多いことです。静岡だと周りにブログ話ができる人が居ないので、楽しかったです!
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