私の愛しいアップルパイへ
文章を書いているとき、一番ストレスを感じるところはどこですか?私はいつも「文頭と文末」に頭を悩ませていました。読み手を文章へ自然に導入し、心地よい読後感で終わる。そんな文章をいつも書きたいと思っています。
文頭と文末の処理を、誰でも簡単にできる方法があります。それは…。
文頭と文末をお決まりの文で固定してしまう方法です。
たとえば、有名ブロガーのちきりんさんのブログ記事の文末は、常に「そんじゃーねー!」で固定されています。小飼弾さんは「Dan the ~」で締めています。
最近、気になっているjMatsuzakiブログは、文頭は「私の愛しいアップルパイへ」。文末は「貴下の従順なる下僕 松崎より」で固定されています。彼はかなり文章をぶん回しているのですが、文頭と文末がアンカーになっているせいか、文章全体の読後感は安定しています。
文頭・文末を固定すると、読み手の好き嫌いが分かれやすい面はあります。その代わり、好きな人には徹底的にウケるので、コアなリピーターが付きやすいでしょう。水戸黄門の話の流れは毎回同じなので、安心して見ていられるのと似ています。
ちなみに、当ブログも最後に「今日のわかった」というコーナーがあります。本文が多少まとまらなくても、「今日のわかった」の文章で読後感を調整することができます。たまに書き忘れると、「今日は『今日のわかった』はないのですか?」というツイートが来ます。「今日のわかった」を楽しみにしている読者さんは多いようです。
もし、自分のブログに個性がないなと思っている方は、文頭・文末の処理を統一してみてはいかがでしょうか?
貴下の従順なる下僕 かん吉より