衝撃的な本に出会いました。言葉使いに関する書籍です。
読んでみると、自分がことごとく間違った日本語を使っていることを知り、がく然としました。
へんな日本語で、得意げに語ってきた自分を振り返ると、恥ずかしい!
特に、ネット上で自分の文章を公開しているブロガーは、全員読んだほうが良いです。
いくつか例をご紹介します。
一段落
多くの方が「ひとだんらく」と読むと思いますが、大間違いです。正しくは「いちだんらく」だそうでう。えー!
「段落」が音読みなので、「一」も音読みにするのだそうです。「一休み」は「ひとやすみ」です。こちらは、訓読みで統一されています。
もちろん「一苦労(ひとくろう)」のように訓読み音読みの組み合わせもあるので、すべてがルール通りというわけではありません。
これだけ「ひとだんらく」が使われていると、そっちもOKになっていくのでしょうね。言葉は変わっていくので。
絆が深まりました
絆とは、元々は家畜をつなぐ綱のことなので、深まるとは言わないそうです。正しくは「強める」です。
綱の結びを「深くする」とは言いませんよね。「強くする」ですね。
うちの奥さん
「奥さん」とは、他人の妻を敬う呼び方とのこと。自分の妻を「奥さん」と呼ぶのはおかしいそうです。「妻」が正解です。
ちなみに「嫁」とは、自分の息子の妻のことです。「カミさん」は、商売人の妻の呼び名です。
役不足
「あなたには役不足ですよ」と言われると、なんか自分の実力が劣っているように感じませんか? これ、意味がまったく逆だそうです。
「役不足」というのは、能力に対して、役目が軽すぎることを意味します。「あなたにはもっとレベルの高いことをしてもらいたい」ということなのです。
ブロガー必読
その他にも、「参考になります」「なるほどですね〜」「とんでもございません」など。いつも普通に使っている言葉にも、実は間違いが……。続きは本書をごらんください。
語源を意識すると、より正しい言葉の使い方ができると感じました。
その他にも、「そうだったんだ!」と間違えやすい日本語の例が、全部で約70通りも紹介されています。本書を一通り読めば、「へんな日本語」を使わないようになれるはずです。
他のブロガーがへんな日本語を使っているのを見ると、イライラするようになってしまうかもしれません。
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本書「へんな日本語」の著者、イチコ(市野桂子)さんは、静岡市の方です。拙書と同じ時期に出版したのが縁で、今週末、一緒にトークライブを行います。
イチコさんはライティングのプロなので、文章に関するお話も聞けると思います。
10/29 17:00- TSUTAYA呉服町店です。ぜひ遊びに来てください。