ライフハックを実践したり、新しいライフハックを考えることは楽しいです。
しかし、ライフハックとは、そもそも「なにか目標を達成するため」に行うための手段であるはずです。目標が定まらないまま、ライフハックを頑張っても続きません。ライフハックを実践すること自体が目的になってしまうと、日々ただ忙しそうにしている人になってしまいます。
努力のベクトルを揃える
Red Arrows / Chris Owen Photography
ビジネスにマーケティングとマネジメントという二つの両輪があるように、ライフハックもライフマネジメントと合わせて考えないと、片手落ちになってしまいます。
ライフマネジメントとは、我々の行動の方向性を定めるものです。あちこちつまみ食いして行動してしまうと、パワーが分散してしまいます。ミッション(使命)を明確にして、日々の意識と行動のベクトルを揃えることで、効率よく目指す自分へ努力することができるのです。
自分のストーリーを感動的に伝える
Life…rushing past you…….. / seeveeaar
過去を徹底的に振り返ることで、自分のミッションが見えてきます。将来の自分は、現在を経由して、過去の蓄積の延長線上に、滑らかにつながります。これまでの人生をたな卸しして、現在の自分へ繋がるターニングポイントを見つけ、ストーリー化していくと、将来の自分が目指すべき、ピュアなミッションが見えてきます。
「人に自分を伝える感動的なプレゼンテーション」を意識して、自分のストーリーを考えてみるとよいでしょう。人を感動させるには、シンプルでわかりやすい流れが必要です。大きな挫折や悲しみといったターニングポイントは、聞く人の心を揺さぶります。「感動」を軸に考えることで、余計なエピソードが削ぎ落とされて、自分の骨格が浮かび上がってくるのです。
自分のストーリーを考えて、ご自分のブログやSNSを利用して、公開してみることをお勧めします。
ミッションマネジメントとは
Color your life / zigazou76
当ブログで扱う「ライフマネジメント」とは、ビジネス界では定番となっている、「ミッションマネジメント」の考え方を、個人のミッションに当てはめたものです。企業では、元となる理念がしっかりしていないと、社員が勝手に行動して、エネルギーが発散してしまい、全体のパフォーマンスが十分発揮されません。
例えば、高島屋の企業理念は「いつも、人から。」です。ため息が出てしまうくらい素晴らしい理念です。この理念に行き着くまでに、多くの失敗や挫折もあったのだと思います。社員一人ひとりが、毎日の業務のなかで判断に困ったときは、この理念に戻って考えることで、企業全体としてブレない行動ができるのです。リッツカールトンの「クレド」も有名です。
ミッションを考えるためのガイド
List O’ Things to do / A.K. Photography
ミッションマネジメントでは、ミッション(存在目的)、バリュー(価値基準)、ビジョン(望む姿)の三つを考えて明文化します。すぐにできるものではありません。日々の意識しながらでも数ヶ月かかるでしょう。考えるコツを紹介します。
・ミッション:
企業の個性が強調されていること
柔軟性、拡張性を有していること
多くの利害関係者を想定すること
・ビジョン:
ロマンがあること
企業の特徴を考慮すること
数値目標を述べないこと
・バリュー:
具体的であること
時代を超えた普遍性を有すること
人間性を感じさせること
企業向けの記述になっていますが、企業を個人に読み替えれば、個人のミッションを作る参考になります。ちなみに、私(かん吉)の個人のミッションは、
・ミッション(使命)
人々の「わかる喜び」を応援する
・バリュー(価値)
誠実なこと 共に成長できること 楽しいこと・ビジョン(願望)
わかったブログの更新、ウェブサービスの公開、ブロガー支援活動を行って影響力を高め、各種勉強会(キャンプ静岡)を開催して、静岡県に多くの人に来ていただきたいvia: かん吉 プロフィール
となっています。先日の記事で紹介した、「自分の死」を意識することも、自分のミッションを探す大きなヒントになります。
ミッションは簡単にあちこちに変わってしまうものでは困ります。日々熟考を繰り返すことで、すこしずつ収束し、磨きがかかっていくものです。
毎日のタスクを効率的に処理することは大事ですが、そのタスク自体が自身の目標の達成に必要なものかどうかを考える時間も必要なのです。
※当記事でいう「ライフハック」とは、日々の生活や仕事を効率化するちょっとした工夫のことを指します。
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