全部無料で宣伝してもらい、口コミを爆発させる方法

現代社会では、広告はあらゆるところで目に入ります。人は基本的に広告を嫌う性質を持っていて、なるべく広告が目に入らないように生活をしています。営業マンによる売り込みも敬遠されます。

全部無料でもっと宣伝してもらう、対マスコミPR術

そこで、新聞や雑誌、テレビなどのメディアに取材記事として取り上げられる「PR」が、注目を浴びています。広告は売る側からの一方的な情報の押し付けであるのに対して、PRは第三者の目を通るため、信頼性が高いからです。広告と違って費用はかかりません。確実に記事にしてくれる保証はありませんが、紹介された時の効果は絶大です。


Paper Direction Icons-15 / krossbow

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プレスリリースの重要性

世の中の話題のほとんどはマスコミで火がついているのだ。本書のタイトルにあるとおり、紙代や人件費を除けばすぐに全部無料でできることなのだ。

本書でこれから紹介する、あなたの会社の商品やサービスをニュース素材としてマスコミ各社に送る原稿(プレスリリース)を作るための時間は、たったの数十分にすぎないのだ。

ただ待っているだけでは、メディアは記事にしてくれません。まずは、「プレスリリース」を各メディアに送って、こちらの存在を知ってもらう必要があります。たった数十分の努力で、売り上げに天と地の差がでてくるのです。本当に良い商品やサービスを提供しているのであれば、やってみる価値は十分にあると思います。

本書では、効果的なプレスリリースのテンプレートと、全国の新聞社や出版社、テレビ局などの連絡先が掲載されています。


Paper Weaving / FeatheredTar

「タイトル」で決まる

プレスリリースは、タイトルで掲載されるかどうかが半分以上決まるといっても過言ではない。

タイトルでプレスリリースを読むか捨てるかが判断されるほどだ。プレスリリースの作成者は、読み手を一目で惹きつける言葉を練りに練ろう。

ポイントはインパクトが強いタイトルであること。参考として、電車のつり革広告の見出しなどをイメージするとわかりやすいだろう。

本書には、出版社やメディアの担当者のインタビューが掲載されています。多くの担当者さんが、プレスリリースは「タイトル」で判断していると言っています。毎日山のように送られてくるプレスリリースは全部読めないですし、タイトルを読んでピンと来ないものは、記事にはならないことを経験的に知っているのです。

私たち素人も、新聞や雑誌、ネット上の記事を読む際に、まずタイトルを読んで本文を読むかどうかを決めているはずです。タイトルの決定には一番力を入れるべきです。キャッチーなものにします。もちろん、タイトルと記事の内容があまりに逸脱してしまうと、信用の失墜につながるので注意が必要です。


New York Times on iPhone 3GS / Robert Scoble

ウェブによるPR

ウェブの進化により、マス広告において自社製品をいくら飾り立てて宣伝しても、それを買ったユーザーのホンネがネットに流れることで、商品の本質は暴かれる時代になった。

ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアが普及して、ネット上で話題がバイラル(口コミ拡散)しやすくなってきました。バイラルの大元は、ニュースサイトなどに掲載される記事であることが多いので、ニュースサイトに取り上げてもらえれば、チャンスが広がります。

ニュースサイトでは、コラムの寄稿や、ネタのタレコミを募集しているところが多く、既存メディアへプレスリリースを送るよりも敷居が低いです。積極的にアピールしていきたいところです。

彼らアルファーブロガーのブログは、役に立つから多くの人に読まれているのである。ただの日記に留まることなく、美容、グルメ、旅行、投資などなど、自分の趣味と絡めながらも、読んでいる人の参考になるような内容を日々追いかけている。つまり、彼らは勉強家なのである。

彼らは自分のブログを読んでいる人を、もっともっと喜ばせたいと考えている。だから、そのブログ内容の充実に貢献する情報であれば取り上げてくれる。

最近、アルファーブロガーによるPRが注目を浴びてきています。アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)などではPRをかけたい顧客とブロガーの仲介を行っています。ブロガーさんに商品を使ってもらって、感想記事をポストしてもらうことを狙うのです。

批判的な記事を書かれてしまったり、アピールしたい部分ではないところがクローズアップされてしまう可能性もありますが、アピールしたいものに自信があれば、アプローチしてみる価値はあると思います。


Favorites of 2009 / shibuya246

究極のPR術とは?

記事として確実に取り上げられるかどうかを、新製品・サービスの企画、開発段階から考える、という究極の戦略にたどりつく。

つまり、「こういう商品、サービスを企画、開発したら、マスコミに好意的に取り上げてもらえるだろうか?」とつねに逆算しながら、あなたの会社の事業そのものを考えるのだ。

最初から、マスコミに取り上げられるために、商品やサービスを開発していくことです。ブレない会社のミッションは必要不可欠です。なぜなら、商品の裏にある企業努力は、そのままドラマになるからです。NHKのプロジェクトXやプロフェッショナル・仕事の流儀などに出演することをイメージすると良いでしょう。

もっと究極を言えば、自分がインフルエンサーになってしまう方法もあります。個人的にいま最も可能性を感じているのが「ブログ」です。ソーシャルメディアの普及によって、ブログ記事がソーシャル経由でバイラルしやすくなっています。定期的に独自の記事をポストし続ければ、誰にでもチャンスはあると思います。

当ブログですら、約一年前から、毎日更新(平日)し続けた結果、いつの間にか一日1万PV前後まで増えてきました。たまにソーシャルメディア上でバイラルすると、2-3万PV/日ほどになります。チャレンジしてみる価値は十分にあると思います。

読書2011
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コメント

  1. 匿名 より:

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