ブロガーと営業マンに必要なスキル・マインドがほぼ同じであることに気がついてから、セールスに関する書籍をよく読んでいます。
「信用」はすべての源です。営業マンもブロガーも、自分自身を知ってもらい信用を得ることが真の目的です。
Thank You! White Chocolate Feast for Kids May 04, 20101-13 / stevendepolo
「ありがとう」の力
声に出して「ありがとう」といった瞬間から、上司への不満や怒りがスーっと消えた。そして、背中に一本定規を入れられたみたいに背筋が伸びている。
それは生まれて初めて、少しだけ生きるステージが変わったような感覚だった。
「ありがとう」という言葉の大切さは、営業やブログに限らず、社会の基本とも言えます。人は感謝されあうことで、繋がっていくのです。感謝を知らない人の周りから人は去っていき、感謝してくれる人の周りには人が集まります。
「出入りの法則」というのがあります。簡単に言うと「出るのが先、入るのはあと」という法則です。
感謝されるには、まず自分が周りに感謝することです。口に出して、感謝の気持ちを相手にきちんと伝えることです。出入りの法則とは、エレベータで、中の人が出てから待っていた人が中に入るのと同じで、まずは自分から与えなければ、周りが与えてくれることはありません。
Still. You. / piermario
相手のことを第一に考える
「情けは人のためならず」という諺は、「情けを人にかかけてあげれば、最終的には自分に還ってくる」という意味であることはご存知でしょうか?よく「自分のためならば頑張れる」という方が多いと思います。でも、実は、「他人に親切にすること」こそが、「自分のためになる」ことなのです。
営業の使命は「売る」ことではない。
問題解決のお手伝いをすることです。
商売では、お客さんが喜んだ分に応じた報酬をもらえることになっています。モノやサービスを買うことではなくて、それらを手に入れることで、日頃の問題が解決できたことに対して、人は喜びを感じます。
「自分、自分、自分」と自分のことばかり考える大人が世の中に溢れていますが、「自分、自分、自分」と自分のことばかりを考えていると、独りぼっちになってしまいます。
「あなた、あなた、あなた」というように考えている人は、いつの間にか仲間に囲まれています。
自分の成績アップだけを考えている人は、お客さんに信用されず、頭打ちになります。話術やテクニック目の前のお客さんをクロージングできる人が優秀なセールスマンの必須条件ではありません。自分についてきてくれるお客さんが、どれだけたくさんいるかで決まります。お客さんが困っているときに、いち早く駆けつけて親身になって手助けしてくれるような人です。
もう皆さんは知っているはずです。営業にテクニックやスキルなんていらないということを。
技術に走る営業職は、景気の良いときは数字が伸びます。しかし、不景気では手も足も出なくなります。世間の好不況に左右されてしまうのです。
でも、人と人の繋がりで仕事をしている人は、好景気や不景気に全く左右されず数字を伸ばし続けるものです。
営業とは、結局のところ、人として当然のことをするだけなのです。「セールス」というデリケートな行為が入るため、より真摯な姿勢で取り組む必要があります。「自然かつ真摯」を両立させるところに、営業マンとしてのプロフェッショナルの真髄があります。
Smile… / iCuriousMedia
優しい気持ち
営業はね、勝ち負けを考えて行動するものじゃないんだ。あいこでいいんだよ。私がグーなら、君もグー。それであいこじゃないか。いつもあいこ。それが営業の基本なんだよ。
営業は議論でお客様に勝つ必要もなければ、理屈で説明するものでもない。なんとなく納得していただき、なんとなく気に入っていただき、なんとなく買っていただくだけなのさ。
いつも何かに対して怒っていたり、文句を言っている人って居ますよね。そういう人と話すのは、相槌を打つだけでも疲れます。できれば近づきたくないです。
文句ばかり言っている人は、言葉の力を軽く見ているのです。自分が発した言葉は行動を変え、行動は思考と言葉を変えます。周りの人にも影響を与え、周りの見る目が変わってきて、環境が変わります。そして、その環境に合うように、無意識に自分も変わっていきます。つまり、発した言葉によって、自分自身と取り巻く環境すべてが言葉の持つ意味の通りに変化していくのです。
「そんなに気にしないでください。ただ、同じ営業マンとしてタネ明かしをすると、30分前に一度待ち合わせ場所を確認するようにしています(中略)
でも、これくらいのゆとりを持って行動していると、人に対して優しくなれるんです。」
つねに余裕を持って、相手のちょっとした失敗くらいは包み込めるマインドを持っておきたいです。相手の失敗を許すことこそが、相手に「与える」ことができる絶好の機会です。
seo-blocks / Paloma Gomez
ブログはコミュニケーション
ブログのスタイルも色々ありますので、何が正しいという答えはありません。少なくとも言えるのは、毎日読もうと思えるブログは、セールスマンと同じく、前向きで、誠実で、明るいブログです。読み手が喜ぶ記事を、意識してポストする必要があります。喜んでくれた分だけ、PV(ページビュー数)が増えて、可能性が広がっていくのです。
アフィリエイトありきで書かれたブログ、つまり、売る気マンマンのブログを、読む気にはなれないです。そういったブログは、人間ではなくて、検索エンジンを向いて記事を書いてポストします。検索エンジンで上位に掲載されやすいように不思議な記事タイトルをつけたり、記事内のキーワード数を不自然に増やした違和感のある記事は、読まれることはないでしょう。
SEOに頼ったブログ運営は、検索エンジンのランキングアルゴリズムが変化したときに、あっという間にアクセス数を失う可能性があります。検索エンジンは、ナチュラルリンクを重視します。ソーシャルメディアでクチコミで広がれば、ナチュラルリンクが増えて、間接的にSEOになります。
自力で読者をひきつけ、ナチュラルリンクを得て間接的にSEOをしていく方法がベストです。自分のためではなくて、読者のために記事をポストする姿勢は、結果的にすべて自分に還ってくるのです。
心が技術を超えない限り、技術は生かされない。
ネット上での活動だけに、技術論ばかりが目に付きますが、ブログも人と人とのコミュニケーションです。読者さんに対する思いやりの「心」を持つことが大切です。優しい気持ちは、生活にも良い影響を与えるでしょう。
コメント