Evernoteとブログを利用して「アイデア」をつくる方法

この世を生き抜けるために必要なものを一つ答えよと聞かれれば、私は迷わず「アイデア」と答えます。

アイデアのつくり方

新しいアイデアが生まれるプロセスを、50ページほど量で分かりやすく説明しています。なぜこれまで出会えなかったのか悔やまれると同時に、今のタイミングで出会えたことに幸運を感じました。

スポンサーリンク

アイデア創出の2つの原理

原理1.

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何者でないということである

「アイデアは既存の組み合わせ」と言われれば、誰もがちょっとだけ「ほっ」とすると思います。しかし、それはまったく勘違いで、逆にかなり絶望的なこととも言えます。

なぜなら、人間は知っている物事からしか思考できないからです。よって、まったく知らないことについて、新しいアイデアが神のお告げのように急に降ってくることは絶対にない、という「最後通知」です。

しかも、斬新なアイデアというものは、類似したもの同士ではなくて、まったく異質なものを組み合わせたときに生まれるものです。なるべく広く、多くの知識を頭の中に詰め込むことが、新しいアイデアを生み出しだす確率を上げる唯一の方法となります。


the best idea ever! / Crystian Cruz

原理2.

既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きいということである

ただ、ここでいう「既存の要素」とは、難しい学術書などから得た知識である必要はありません。小説でも良いし、テレビでも良い。スポーツや山登りの最中で得た教訓でも良い。まったく違うことの間の共通点・関連性の存在を常に意識して、それを見つけることに楽しさを見出せるかどうかにかかっていると思います。

私は個人的に「話が上手な人に出来る人が多い」と感じています。話の上手い人は「たとえ話が上手い」ので「= 物事の関連性を見つけるのが上手い」人だからだと思います。

多くの知識の間に関連性を見出せれば、「法則」「フレームワーク」を作り出せます。自分なりの法則やフレームワークをどれだけ見つけられるかは、ある意味、人生の究極の目的と言えます。


venician street cat / mararie

アイデア創生のステップ

1.資料集め 諸君の当面の課題のための資料と一般的知識の貯蔵をたえず豊富にすることから生まれる資料と。

2.諸君の心の中でこれらの資料に手を加えること。

3.孵化段階。そこでは諸君は意識の外で何かが自分で組み合わせの仕事をやるのにまかせる。

4.アイデアの実際上の誕生。<ユーレカ!分かった!みつけた!>という段階。そして

5.現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し、展開させる段階

特に3-4番の過程が興味深いです。収集した情報をある程度咀嚼したら、あとは放ったらかしにするということ、つまり「遊びに行け」というのです。確かに、お風呂に入っているときや、旅行中に「ひらめく」ことが多いような気がします。

学生時代にお世話になった教授の方々が、昼休みに学内をウォーキングしていたのは、歩くことでリラックスして「考えがまとまる」ためだと思います。私も最近は色々思考するために、毎朝5kmゆっくりリラックスしてジョギングしています。


Chewing the cud / treehouse1977

情報収集と咀嚼はEvernoteが便利

1番の資料集め、2番の資料の咀嚼の過程では、現時点ではEvernote(エバーノート)が理想に近いツールだと思います。様々なデバイスからアクセスできますし、資料は何でも放り込んでおけます。気づいたことのメモ、ブログの下書きなど、書くものはほぼすべてEvernoteに集約しています。

私の場合、紙の資料もすべて、スキャンスナップ(両面スキャナ)でスキャンして、エバーノートに取り込んでしまっています。スキャンスナップは、エバーノートへの自動取り込みをサポートしているので、設定も簡単です。情報は一箇所に集約したほうが何かと便利です。

ブログはアイデア力を鍛える場

当ブログでは、エッセイや書評を書く際に「補助線」を意識することを勧めています。何を書く際にも、自分の得意な分野の知識と結びつける、つまり「得意な分野の知識」を補助線にして書くのです。

得意な分野と結びつけて書くという行為は、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである」という原理から考えると、アイデア創出のプロセスそのものだとも言えますし、「事物の関連性をみつけだす才能」を練磨することにつながります。

自分のテリトリーに引き込んでガリガリ書いていくことで、知らない分野のことも咀嚼して知識化して、自分のテリトリーを広げていくことができます。これぞまさに、冒頭で述べた「人間は知っている物事からしか思考できない」を打破して、より成長するために有効な方法だと思うのです。


Beauty of Rome / WTL photos

本書が書かれた時代(1960年)との決定的な違いは、我々はインターネットを利用できることです。ステップ5番の「アイデアを具体化する方法」に関する情報を、インターネット利用して世界中から集めることができます。そうして生まれた「新しいアイデア」をすぐにネットで公開して、周囲の人からのフィードバックを受けることができます。エキサイティングな時代に生きることができて、本当に幸せです。

「新しいアイデア」とまでは言えなくても。ちょっとした気づきでも、知らなかった人は「なるほど」と思います。自分がこれまで知らなかったのであれば、同じような人は世の中にはたくさん居るはずです。下手に遠慮することなく、ブログにどんどんポストしていけばよいと思います。

今日のわかった

情報を詰め込んだら、遊びに行く!煮詰まったら、ウォーキング!!

世の中がもうちょっと落ち着いて、リラックスした気分になれたとき、これまで得た情報が脳で再構築されて、歩むべき新たな道がひらめくはずです。きっと!

読書2011
スポンサーリンク
当ブログの記事に共感していただけたら、また読みに来ていただけると嬉しいです。読んでくれる方の数が多くなると、更新するヤル気に繋がります(^^)
フォロー、ブックマークしていただけると、ブログ更新を見逃しません

コメント

タイトルとURLをコピーしました