東日本大震災で、災害に遭われた方々のご冥福をお祈り致します。
この週末は、ずっと地震・津波に関する情報を集めていました。私の住んでいる静岡は「東海地震」という巨大地震のリスクを抱えていて、地震・津波がいつやってくるかわかりません。家族を守るため、今日から使える知識としてまとめました。
1.避難の基本を理解する
今回の東日本大震災の映像によれば、津波はあっという間に来襲します。なりふりかまわず逃げることが第一優先です。
日本にも津波が押し寄せた2010年春のチリの大地震の犠牲者は800人以上(正確な数字はわかりませんでした)。チリでは地震が起きたら高台に避難する習慣が根付いていて、多くの人を救ったとのことです(平成21年海岸委員会資料 国土技術研究センター)。避難勧告を軽視するような態度は絶対にとってはならないことは、今回の震災で身にしみました。(石垣市津波防災マニュアルも参考になります)
静岡県の「突発地震による津波避難の留意事項」が良くまとまっています。我が家はこれらを繰り返し読んで理解して行動したいと思います。
- まず、わが身の安全を真っ先に考える。
- 取りあえずの高台までの避難と、より高いところへの避難(2次的な避難)。
- 車による避難の原則禁止。
- 財産(家財や持ち船など)の保全や持ち出しはあきらめること。
- 家具の固定、通路の整理など日ごろの安全対策が重要。
- 津波が浸水を始めたら、遠くへの避難はあきらめ、近くの建物などでも、できるだけ高いところへ上がる。
- 硬い物(岩場や堤防など)からできるだけ離れる。
- やむを得ず建物に避難する場合は、海岸に面する前面のビルより、2列目3列目の建物に避難する。
via: 静岡新聞/東海地震
2.地域のハザードマップを確認
どの自治体にも、地域のハザードマップが用意されているはずです。「静岡市+ハザードマップ」のように、「市町村名+ハザードマップ」で検索すれば、見つけられるはずです。
地震・津波だけでなく、水害や土砂災害に関する情報や、避難所が掲載されています。「住んでいる地域にどんな危険が想定されていて、どこに逃げればよいのか」を知ることができます。
3.実際に歩いてみる
一度、避難所までの道を、避難を意識しながら歩くことで、避難時の問題点を見つけられます。
我が家も避難所まで家族全員で歩いてみました。ゆっくり歩いて10分。子供を担いでだと5分はかかりそうです。東海地震の津波は数分で着岸するといわれているため、下手に避難せずに、マンションの上階へ逃げたほうが安全だということがわかりました。
★★★ 我が家はここまで実施ずみ ★★★
4.避難グッズを揃える
避難所なのか、在宅なのか、避難生活には色々あると思うので、「絶対に必要なもの」と「個々のケースであると便利なもの」に分けてみました。
●どういう状況になっても絶対に用意しておきたいもの
- 水・食料 二日分
- 雨具
- 軍手、手袋
- マスク
- 携帯電話
- 手回し充電機
- ラジオ
- ライト
- トイレットペーパー
- ゴミ袋
- 生理用品
- タオル
●個々のケースであると便利なもの
- 仮設トイレ – 断水
- 大型ポリタンク – 断水
- USBで暖を取れるもの – 停電
- カセットコンロ、ガスボンベ – ガス停止
- 缶きり&ナイフ – なにかと使える
- 家族の写真 – 家族を探すときに
●寝室に置いておきたいもの
- 携帯電話 – セキュリティの要
- メガネ – 視力0.04なので
- スリッパor靴 – ガラス破片対策
- ホイッスル – 生存率が高まる
たくさんあってもキリがないので、まずは「絶対に用意しておきたいもの」だけは準備しておきたいと思います。随時追加していきます。
(参考)地震マニュアル 地震が起こったらまずこれをしろ 備蓄してください
5.防災の話題を習慣化する
これほど大きな災害が発生しても、被災していない地域では、時間が経つにつれて風化してしまいます。鉄は熱いうちに打て!で、意識の高い今のうちに避難ルートの確認や備蓄準備をしています。
地域の訓練への参加はもちろん、備蓄食料には賞味期限があるので、例えば年に一度は備蓄食料を食べながら、家族で災害について話をしたりして、定期的に災害についての意識を継続する工夫をしていきたいと思います。
繰り返しになりますが、2010年のチリの大地震の被害者が比較的少なかったのは、「地震が起きたらすぐに高台に登るという習慣がついていた」からだといいます。日本人は横並び精神が強いので、地域全体の災害意識が低くなるようなことは絶対に避けなければならないと思いました。
今回の災害の情報をしっかり調べて記憶に刻み、幼い二人の子供たちに伝えていきたいと思います。
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