アクセスが増えて、多くの人に読んでもらって、注目を浴びたいと思っているブロガーさんは多いでしょう。しかし、必ず成功できるという方法はありません。ブログは「偶然」が支配しているからです。サイコロ合戦のようなものです。
だからといって、漠然とブログを続ければよいというわけではありません。自分なりのコンセプトを持って「サイコロ」を振り続ける。ブログ運営に「偶然の力」を組み込むのです。
ブログは偶然が支配する分野
スポーツや楽器の演奏のように、将来的にルールや必要な技術が変わらない分野では、練習量がすべてだという調査結果があります。練習すればするほど上手くなるからです。
しかし、ブログの場合はどうでしょうか? たくさんの記事を書いても、必ず人気ブログになれるとは限りません。一方で、数記事目でブログがブレイクするようなケースも見かけます。
ブログの良し悪しを決めるルールはありません。こうした分野では、成功は偶然によるものが大きいです。論理的でないアプローチが有効です。
成功は“ランダム”にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方によれば、
- ランダムを組み込む
- 賭ける回数を増やす
- 複雑系のエネルギーを利用する
これらが、成功へのカギだと述べられています。
つまり、成功とは偶然から生まれることが多い。日々の生活の中で、偶然の発見が増えるような行動をして、小さなチャレンジを数多く行う。チャンスとあらば、ソーシャルメディアや口コミも活用して「倍賭け」をして、一気に勝負するのです。
ブログにこの「ランダム性」を取り入れるならば、ブログ界ではよく言われている「毎日書く」戦略は、かなり有効です。
ランダムを組み込む
毎日書きつづけて、一か月もすればネタが尽きてきます。それ以上ブログを更新し続けるには、ネタを無理やり引き出す必要があります。とにかく目の前の面白そうなことを記事にしてみたり、今までためらっていたネタをポストするようになります。
「こんな記事、誰も興味持たないだろうな」という記事が、予想外にブレイクすることがあるのです。記事を書き続けて、意図的にネタを枯渇させることで、ランダム性が組み込まれるのです。
賭ける回数を増やす
優秀な学術論文を書いている人ほど、多くの論文を書いているという調査結果があるそうです。あのピカソも、何万点もの作品を描いたと言われています。成功がランダムの分野では、賭ける回数を増やしたほうが、確率が上がるのは当然です。
つまり、優秀な成果を上げている人ほど、駄作も多いのです。サイコロをたくさん振っているのです。
ブログで質の高い記事だけをポストしていくという方がいます。悪い戦略ではありません。その結果、チャレンジする回数が減ってしまうのは問題です。
「質の高い記事だけをポストしていく」と宣言してしまうと、アイデアレベルの軽い記事をポストできなくなってしまいます。そもそも、最初から質の低い記事を書こうという人はいません。どんな記事でも、限られた時間と制約の中で、各々ベストを尽くしています。
毎日書くということは、チャンスを増やす意味で有効なのです。できるだけ多くの打席に立つ準備をして、バットを振りつづけるのです。
明確なブログコンセプトを持つことは、読者がわかりやすいだけでなく、継続するモチベーションの意味でも大切です。
複雑系のエネルギーを利用する
むりやりひねり出した記事には、不完全な部分が多いです。突っ込みどころが多い記事には、コメントやツイートが入りやすく、ソーシャルメディアで拡散しやすいのです。
中にはひどい口調のコメントもあり、大きなショックを受けることもあります。しかし、それまで読者からの反応がほとんどなかったことを思えば、まだマシだと考えることもできます。賛成の反義語は「反対」ではありません。「無関心」です。
インターネットでは、怒りや妬み、他人のミスを叩くといったネガティブなパワーが強いです。ソーシャルメディアの登場により、最初は小さな動きでも、口コミで増幅されやすいです。カオス理論の「バタフライ効果」(インドで蝶が羽ばたくと、ブラジルに雨を降らせる)のようなことが、ネットでは頻繁に起きています。
もし、ブログ記事がソーシャルメディアでバズったら、多少のネガティブコメントには目をつぶります。多くの読者が読んでくれているうちに、関連した記事をポストしてたたみかける。ギャンブルで言う「倍賭け」をして、さらに口コミを増幅させるのです。
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練習量が絶対のスポーツも、偶然要素が強いブログも、行動を起こして続けるというところに行き着きます。そのためには情熱が必要です。情熱には、成功体験や新たな発見、あこがれなど、色々な要素のサイクルが絡んできます。その辺の探求はまた次回に。
当記事は、成功は“ランダム”にやってくる! チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方を読みながら、考えたことを元に書きました。
【参考】
これらの記事も、成功は“ランダム”にやってくる!を読みながら考えたことを書きました。