当ブログはWordPressで運用しています。キャッシュプラグインは以前怖い目にあって外してから利用していなかったのですが、ページ表示のスピードアップは、ユーザーエクスペリエンスの向上につながるため、導入してみることにしました。
結論は、WP Fastest Cacheを選びました。その理由とは?
WP Fastest Cache VS W3 Total Cache
最近のキャッシュプラグインの情報を調べてみたところ、WP Fastest Cache と W3 Total Cacheの情報が多かったです。キャッシュプラグインはトラブルが多いので、情報が多いほうがトラブル時に対応しやすくなります。この2つのプラグインに絞って比較してみることにしました。
両者のイメージとしては、
- W3 Total Cache 取り扱いが難しいけど無料で高性能
- WP Fastest Cache 簡単で安心だけど、機能が一部有料
というところでしょうか。
キャッシュするならレスポンシブ
キャッシュプラグインの最大の問題は、モバイル対応です。近年は、スマートフォンの普及により、PCよりもスマートフォンの方が閲覧率が高く、サーバー負荷的に無視できません。
最近の流行しているレスポンシブデザインで、デバイスのディスプレイ幅で表示を切り替えるタイプならば、PCでもモバイルでも出力するファイルは同じなので、キャッシュプラグインを導入しやすいです。
レスポンシブであれば、使いやすく安定感のあるWP Fastest Cacheがお勧めです。
問題のモバイル対応
テーマ側でデバイスを判別して、PCとモバイルで出力するファイルが異なる場合は、PCとモバイルで別々にファイルをキャッシュする必要があります。
両プラグインともに、モバイル版をキャッシュする機能はありますが、WP Fastest Cacheは有料機能になっています。WP Fastest Cacheの有料版は5,000円弱かかるので、無料のW3 Total Cacheの方がお得です。
ところが、このモバイル対応は、テーマによって上手く動いたり動かなかったりします。当ブログでは両プラグインともに、上手く動きませんでした。WP Fastest Cacheの有料版でもです。
当ブログでは、両方を利用して比較した結果、無料版のWP Fastest Cacheが、ベターであるという判断をしました。
WP Fastest Cache(無料版)がベターと判断した理由
W3 Total Cacheは、モバイルページをキャッシュできますが、当ブログでは、モバイル版トップページのキャッシュOFFかつ、ブラウザキャッシュをオフにしないと、スマートフォンでPC版のトップページが表示されてしまいました。ブラウザキャッシュできないのは痛いです。
WP Fastest Cache(無料)は、モバイルページのキャッシュはできないけど、ブラウザキャッシュができます。有料版にアップグレードにして、モバイルページをキャッシュしてみたところ、W3 Total Cacheと同じように、表示がおかしくなりました。
表にまとめると、
【本来の性能】
WP Fastest Cache(無料) | WP Fastest Cache(有料) | W3 Total Cache(無料) | |
モバイルキャッシュ | NG | OK | OK |
ブラウザキャッシュ | OK | OK | OK |
【実際に使った結果】
WP Fastest Cache(無料) | WP Fastest Cache(有料) | W3 Total Cache(無料) | |
モバイルキャッシュ | NG | NG | OK(トッページ以外) |
ブラウザキャッシュ | OK | OK | NG |
当ブログではブラウザキャッシュができるWP Fastest Cache(無料版)がベターと判断しました。ブラウザキャッシュを使える方が、PageSpeed Insightsの点数が良かったからです。
本来の性能を再現できなかったのは、テーマのカスタマイズやサーバー、他に使っているプラグインなどが関係している可能性が高いです。
本来の機能を利用できるなら、W3 Total Cacheがベター
当ブログで利用しているテーマの作者さんは、WP Fastest Cache(有料)とW3 Total Cache(無料)、どちらもモバイルキャッシュをして、利用できているとのことです。
問題がなければ、多少取り扱いが難しくても、無料のW3 Total Cacheを選ぶ価値があります。ただし、W3 Total Cacheはインストールは簡単ですが、アンインストールが難しいです。下記のアンインストール方法を読んで、理解できる方は、チャレンジしてみてもよいでしょう。
【WP Fastest Cache アンインストール方法】
- W3 Total Cache エラーを避けるアンインストール方法|影武者ビジネス ☪ 門外不出の海外 & WEB技で仲間の飛躍をバックアップ
- W3 Total Cache(Wordpress)のインストール・設定手順(使い方)と、スマホ対応によるエラーについて
【W3 Total Cache 利用方法】
【WP Fastest Cache(無料)利用方法】
【WP Fastest Cache(有料)利用方法】
【プラグイン公式ページ】
※良い解決策があれば、ぜひ@kankichiまで教えて下さい。
【追記】
個人的にアクセスの多いWordPressサイトのキャッシュはキャッシュプラグインよりもCDNを使った方が良いと思う。CloudFlareとかJetpacckに標準でついているPhotonとか。AWS構成ならばCloudFront。 https://t.co/2CSAduXDjf
— 齊藤貴義 (@miraihack) 2016年3月24日
情報ありがとうございます。次のステップでチャレンジしてみます。
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