著書の渡辺美樹氏(ワタミ社長)は、テレビで何度かお見かけして、熱い方だなという印象を持っていました。本書も熱かったです。
渡辺社長の熱き思いにあやかって、本年をスタートすることができたことはラッキーでした。2011年の初めに、今後の目標を色々考えている方にとっては、最高の一冊だと思います。
重要なのは、「緊急ではないけど、大切なこと」
もちろん、「緊急で大切なこと」は、私たちの生活の中にたくさんありますし、それらにはしっかりと対応しなくてはなりません。
しかし、その対応に追われているばかりでは、絶対に現状維持しかできません。せいぜい、マイナスからゼロにもっていくのがやっとです。そこからプラスに転じていくためには、いかにして「緊急じゃないけど大切なこと」を積み上げていくかにかかっています。
「緊急で大切なこと」だけで、スケジュールが一杯になっている限り、現状維持しかできないのです。自分の行動を振り返ると、まさに「緊急で大切なこと」ばかり。一見論理的ですが、大きな間違いだったのです。
「緊急ではないけど、大切なこと」を中長期の目標と定めて、日付を入れる。日付から逆算して、何をしていくべきかを考える。それが、この本のねらいです。
ルーチン化の重要性
…「教養を得るために週4時間の読書」
これらの予定が、あなたのルーティンワークになるのです。つまり、私の言うルーティンワークとは「緊急じゃないけど大切なこと」を達成するために、年、月、週、そして毎日において、継続してやらなければならないこと」ということになります。
私の手帳をひらけば、まさにルーティンワークのオンパレード。それだけ「緊急じゃないけど大切なこと」を意識し、その実現のために行動していることになります。
日付から逆算して、どのタイミングで何が必要なのかを考えて、やるべきことをスケジュールにどんどん記入していく。例えば、1年後までに生活レベルの英語を習熟したいのであれば、毎週2時間のスクール通いと予復習の時間をルーチンとして入れてしまうのです。
ルーチン化というと、非生産性の作業を繰り返すことというイメージがありますが、本書では将来の目標を達成するために、予定化して習慣化することを意味しています。寝る時間ですら「健康のため、仕事のパフォーマンスを上げるため」と意識してルーチン化することを薦めています。
私の場合は、お酒の量もルーチン化したほうが良いかも^^
目標はすべて数字で語る
目標の数値化というと、仕事の現場では当たり前になっていることでしょう。
…
例えば趣味の分野ではどうでしょうか?私は「80歳までに100回、宮之浦岳に登る」という目標を立てています。80歳までに100回というはっきりした数値があるので、がぜんイメージがしやすいのです。
私は工場の技術者でしたので、目標を数値化する習慣が体に染み付いています。数字を目標にしたほうがわかり易いし、逃げ場がないので、真剣になります。
マラソンやゴルフといった数字を競うスポーツも大好きです。知人とスポーツ談義をしても、数字で話ができるので、ケンカになることはありません^^
将来のイメージはカラー画像で
将来なりたい姿は、白黒ではなくて、カラー画像でイメージできるようになるまで、徹底的に考えるべきで、もし、白黒画像でしかイメージができない部分は、なにか不安を抱えているのだそうです。
私も自分の目標をイメージしてみようとチャレンジしてみましたが、カラーでイメージできませんでした。まだまだです。
私の人生の目標
渡辺社長の人生の目標は、「人生を通じて人間性を高める」ことだそうです。私も人生の目標を考えてみました。けど、なかなかまとまらない…。30分ほどぼーと考えて出てきたのは、
「感謝され続けること」
でした。感謝されると嬉しいですし、俄然やる気がでてきます。
便利なウェブサービスを作ったり、役に立つフレームワークや法則を本ブログで紹介しているのも、「感謝されたい」「褒められたい」からかなと。
これからも、皆さんの関心にちょっとでもフックするようなことを、発信し続けたいと思います。
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