創業してわずか一年で年商1億円をたたき上げた、いいはんこやどっとこむの商売の秘密とは?
その実績どおり、ハンコで5億稼ぐ道は、スピード感溢れる、痛快なサクセスストーリーでした。
古い業界+ネットで大当たり!
印鑑は今でこそ安くなりましたが、昔は一本数万円。個人経営の場合は、一日一本売れば生活が成り立つ商売だったとか。
本書は、印鑑の利益率の高さに目をつけて、インターネットで印鑑を売って成功した話しです。上手いですよね。
「伝統的に個人経営の業種で、ネットを利用して大量生産&低価格化するビジネスモデル」は、駆逐されて、もう残されていないかもしれないですが、彼らの考え方、思想、頑張る姿勢は、今でも通じる本質があると思いました。
「いますぐに」が重要
「まずは目標を決め、その目的をいつまでに達成するか期限を設定して、それに向かって日々度努力していく」のが妥当な方法だろう。
ところが、西岡の場合は、すべてにおいての発想が我々とは根本的に異なる。
第一に、意識的に目標を設定したり、緻密な計画を立てたりしない。
自分の心の奥底からフツフツと湧き上がってくる「こうしたい」という切実んじゃる願望が先にありきで、それをどうやったら実現できるかを、そのときどきの局面において、必死に考えているだけだからだ。
そして何より、彼にはその「やりたい」ことを、「いつまでに実現するか」という時間軸の概念が最初から欠落している。期限は常に「いますぐ」であって、「一ヵ月後」とか「一年後」といったオプションは一切ない
私のような個人で仕事をしている身にとっては、勇気づけられます。
とにかく目の前にある、「やりたいこと」をがむしゃらにこなしていけは、未来が開けてくるのではないかと。
もちろん、あさっての方向の「やりたいこと」を頑張っても、無駄に終わるだけです。
まず最初に、「何が最短か」を、死ぬほど考えなければなりません。
いいはんこやどっとこむの場合は、死ぬほど考えた結果、「古き慣習でがんじがらめになっていた超高利益業界のはんこ業界ならば、勝機がある」ことを、事前に必死に考え出したことに、成功の理由があったのです。
ネットを利用したビジネスは、
「初期投資がいらないから、思いついたことをドンドンやっていけば良い」
って、言う人は多いけど、それは間違いです。
なぜなら、一番貴重な、我々の「時間」が消費されていくからです。インターネットは意外と時間食いなのです。
やるからには、集客・話題性、そして利益回収もすべて考えつくしたうえで、行動に移すべきだと、私は考えています。
もう一度死ぬほど頑張ってみたい
「いいはんこやどっとこむ」の創業者たちと、私は同じ世代です。
私も歳をとってしまったせいか、最近は「死ぬほど頑張る」ことがほとんどなくなってしまいました。
昔は、24時間操業の工場付けの技術者として、ギリギリの生産スケジュールの合間を縫っての大改造などの修羅場をくぐってきたり、今の仕事を始めたころは、会社勤めしながら、毎日朝の4時までウェブ制作に没頭したりしていました。
西岡さんの場合は、とにかくどんなことでも「今日中」なんです。
鈴木は、西岡のことを、「マラソンをダッシュで走る男」と評する。ペース配分などは一切考えない。
目の前にある目標は1秒でも早く達成しないと気がすまない。
だからこそ、ネット市場で専攻するライバル達を次々を打ち破ることができた
僕達がわすれかけていた、がむしゃらに現実と戦うこと
「夢を持つことより大事」
ハンコで5億稼ぐ道を読んで、ギラギラしていた頃の熱き心を思い出すことができました。
明日からまた頑張ろう!
コメント