先日、1,000mのベストタイムが、一気に10秒縮まりました。
この夏は過酷なトレーニングをしたわけではありません。主に坂道トレーニングでフォーム改善をしていました。1,000mのタイム短縮は、脚力や心肺機能の向上によるものではなく、フォーム改善の効果だと考えています。
なぜ、もっと早く気づかなかったのかが、悔やまれます。良いフォームでのトレーニングは100倍くらい効果があると感じているからです。
悪いフォームで練習しても、ドンドン悪くなるだけ
良いフォームで走ると、楽にスピードが上げられます。スピードを上げると、運動強度が増すので、トレーニング効果が大きくなります。トレーニング効果が高まれば、さらに走力は上がっていきます。良いスパイラルが生まれます。
逆に、悪いフォームで走ると、スピードが上がりません。スピードが上がらないと、トレーニング効果が限定的になってしまいます。無理して走ると、故障の原因にもなります。
トレーニングには「特異性」があります。下半身の強化をしても、上半身は鍛えられません。トレーニングの目的がズレてしまうと、余計な筋肉がついて、悪いフォームが染み付いていきます。悪いフォームが増強されてしまうのです。
タクは仕事をシステム化しようとしたよね。ところが、もとの仕事の進め方こそが、そもそも非合理的・非効率的だった。その非効率なプロセスを自動化するために、コンピューターを導入したわけだ。
すると結局、バカがやっていたことを自動化するわけだから、バカがよりスピードアップしてバカをやることになる。要するに、最強のバカをつくりだすんだ。だから大変な問題が、数年にわたって起こるんだ。
ビジネスでも、筋の悪いビジネスモデルは、手がかかるわりに利益が出ず、廃業に追い込まれていきます。
業務の効率化のために、自動化システムを導入しても、もとの仕事の進め方がダメだと、足を引っ張るだけのシステムになってしまいます。
フォームが悪いまま努力しても、最強のバカを作り出すだけなのです。
常にフォーム改良を意識する
トレーニングは、筋力や心肺能力を鍛えるのではなく「フォームをより良くする」ことを第一優先に念頭に置くべきです。
強いトレーニングはキツイです。しかし、つらいトレーニングの中で「もっと楽に体を動かせる方法はないか?」を考えることが、より良いフォームの発見につながります。
ベストなフォームは人によって違います。成長レベルによっても変わってきます。それでも、基本的な部分は同じです。自力で研究するのも良いですが、トレーニング関連の書籍などを色々読んで、知識をインプットして、引き出しを増やしておくことも有効です。
下り走で、スピードの出るフォームを探す
緩やかな下り坂を見つけて、スピードを上げて走ってみましょう。
下りの分だけ、平地以上のスピードが出ます。怖がって体の前方で着地すると、ブレーキがかかってしまい、スピードが上がりません。
体の後方で着地する感覚で走ると、ブレーキがかからず、上手く脚を回転できます。
骨盤を立てて、股関節を動かせる感覚があると、お腹から脚が生えているようになり、楽にスピードを上げられるようになります。ぜひお試しを。
【フォーム良化のヒント】