2015/9/15快晴の日に、富士山を登ってきました。
富士宮登山口から、山頂剣ヶ峰まで弾丸往復。3時間39分19秒の空中散歩。気持ちが良かったです。
毎年富士山では、新しい発見があります。今年は、下りの走り方のコツを掴むことができました。ロードにも使える貴重なノウハウです。
ちょっとバテたけど、登りは9分短縮
去年に引き続き、今年も閉山後の山頂トライです。山小屋は閉まっているので、携帯トイレやレスキューシート、ダウン、合羽、非常食、水2Lを担いで、富士宮口からレッツゴー!
去年掴んだ、骨盤を立てるフォームでグイグイ登りました。途中の山小屋の看板が全て外されていて、何合目かわからない。気にせず登り続けてたら、あっという間に九合目。
ところがここからペースが落ちてしまいました。脚が攣ったり、動悸がするようなことはなかったのですが、全体的に体が重い。斜度がキツくなってきたからのようでした。
少しでも速く登ろうとも思ったのですが、今回は単独山行です。しかも標高3,500mオーバー。無理は禁物と、ペースを抑え気味にしてじっくり登りました。
お鉢の淵までは、1時間47分37秒でした。去年より9分短縮できました。
3,776mの剣ヶ峰までは、富士山を堪能しながらゆっくり歩きました。天気が良い日の富士山頂は気持ちが良い!
今年も登れました!
何枚か写真を撮ったら、すぐに下山。下りはゆっくり降りたかったので、時間の余裕が少しでも欲しかったのです。
名残惜しいですが、来年もまた登ろう。
下りで滑らない足の置き方をつかむ
富士山の下りは、浮石だらけで滑りやすいです。体重が後ろにかかってしうまうと、着地した瞬間に足を滑らせ、尻もちをついてしまいます。去年は腕の筋を痛めてしまいました。
今年も最初は状況は変わりませんでした。ゆっくり降りても、何度か足を滑らせました。
なぜ、足を滑らせてしまうのだろう。細かい浮石の上に、重心が後ろに残った状況で着地したときに、滑りやすい。
だったら、浮石のないところに、前傾で着地すれば、絶対にすべらない。しかし、そんなことができるのかな?
問題さえ明確になれば、8割がた解決したようなものだと、よく言われます。今回も、解決方法を見つけてしまいました。
斜面を降るとき、岩の上の面に着地しようとします。しかし、この部分には浮石が溜まりやすく、滑りやすいです。
ならば、岩の手前ではなく、岩の向こう側の面を踏むようにすれば良いのです。岩の裏面は斜面なので、浮石はありません。つま先から入るので前傾になります。最近の登山靴やトレイルランシューズは性能が良いので、この体制になれば絶対に滑りません。
全面浮石のような道は、点在して顔を出している岩を探して、なるべく拾っていくことで、滑りづらくなります。
しかし、この走法だと、シューズのソールへのダメージは大きくなります。2年以上履いている私のトレイルシューズは、今回の富士登山でソールがやられてしまいました。靴がケガから守ってくれた証でもあります。シューズに感謝!
無事下山。全行程は3時間39分19秒。下りは去年より20分近く短縮して降りてこれました。
ロードでも応用できる足の置き方
岩の裏面を取っていく走り方は、ロードでも使えます。下り坂はかかとから入るのではなく、つま先から斜面の裏を踏んでいくイメージだと、ブレーキがかかりません。平坦の道でも、下りのように走るとスピードが上がります。
もしかしたら、知っている人にとっては当たり前の話かもしれませんが、私にとっては、貴重な発見でした。
ロードだけを走るのではなく、トレイルを走ってみたり、水泳やフットサルなど、別のスポーツをすることでも、他の競技に応用できる新たな発見があります。
良いフォームで練習すれば、効率よくドンドン上達できます。案外、どの競技でも良いフォームは「骨盤を立てる」あたりの、同じところに行き着くと考えています。
【タイム】
富士宮口→お鉢の淵(鳥居) 1時間47分37秒(1時間58分05秒)
お鉢の淵(鳥居)→富士宮口 1時間25分17秒(1時間45分51秒)
全行程 3時間39分19秒(4時間10分21秒)
※()内は去年のタイム