ウェブサービス運営で上場している企業は存在します。
価格.comや比較.com、ジョブセンスを運営するリブセンスといった企業は、ウェブ一本で収益を上げる企業です。
ウェブビジネスは、必然的に検索エンジンからの集客に頼ることになります。しかし、検索エンジンのランキングは、コントロールできません。
心臓を検索エンジンに握られてしまう恐怖が存在します。
SEOに頼るビジネスの恐ろしさ
検索エンジンからの集客が多いということは、企業の収益が、検索エンジンのアルゴリズム変動に左右されるということです。順位が下がってしまうと、突然売上がゼロになってしまう可能性も十分あるのです。
ウェブ事業は個人でも参入できます。大手もたくさんいます。とにかくライバルも多いです。他社サイトの方が成長して、順位を抜かされてしまうこともあります。
普通のビジネスでも、ライバルの出店や道路の変更などで、お客さんの流れが大きく変化することはあります。しかし、数年前から計画は公表されますので、事前から準備できます。
それに対して、ウェブの場合は、検索エンジンの順位は一瞬にして変動します。
クリスマス商戦を控えて大量に在庫を増やしたら、突然順位が下落して売れなくなって、在庫が大量に余ってしまったという悲しい話しもあるそうです。変化が急すぎるのです。
ウェブビジネスを安定させる方法
自力でお客さんを引っ張ってこれる方法を持っておくと、ビジネスを安定化できます。
リスティング広告のスキルを身につけておくと、自力で集客が可能です。リブセンスは最近検索順位が急降下したそうですが、リスティング広告で集客して、売上を維持しているそうです。
リピーターを増やす戦略も大切です。検索エンジンからの集客がなくても、リピーターによる売上で経費をまかなえれば、会社は潰れません。
会員登録をしてもらって、顧客リストを手に入れることも重要でしょう。
昔の商人は、お店に火事があっても、顧客台帳だけは持ちだしたと言われます。すべてが燃えてしまっても、顧客リストさえあれば、ビジネスを再開できるからです。
SEOだけで上場するのは可能なのか?
以前、経営者の方が「ビジネスとは『科学』でなくてはいけない」とおっしゃっていました。再現性のある方法を見つけ、愚直に繰り返していくことがビジネスの王道です。
検索エンジンからの集客に頼るビジネスは、コントロールできない部分が多いです。しかし、Googleはスパムを排除して、本当に努力している有益なサイトのページを上位に上げようと日々研究しています。
小手先で順位を上げようとせず、お客様のためになる商品や情報を、わかりやすく真摯に提供しつつ、安い経費ですむネットの利点を活かしながら、コツコツ利益を出し続ける。これからのSEOの姿そのものです。
着実に成長していけば、その先にチャンスが見えてくるのでしょう。
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