部下に仕事を指示をするとき、個々の具体的な作業をお願いしてませんか?
そんな指示の仕方をしていては、時間がいくらあっても足りません。
個々の作業よりひとつレイヤーを上げて「どの作業をすべきか」を考えるところから、任せてしまいましょう。
仕事をまるごとお願いしないと、部下は成長しない
丸投げとは、目標と納期だけ与えて「後は自分で考えて業務を遂行してください」ということです。
「仕事」と「作業」はまったく異なります。個々の作業ではなく、その一つ上のレイヤーの仕事も任せてしまいましょう。
個々の作業をお願いしてしまうと、上手くいかない時は、その都度「どうすればよいでしょう」と対応しないといけません。自分でやったほうが速い状況になってしまいます。
一つレイヤーを上げてお願いしておけば、細かい判断も任せることができます。
仕事はまるごとお願いしないと、部下は育ちません。責任も合わせて委譲することで、部下は本気になります。
上司は何をすべきか?
上司がすべきことは、部下に仕事を丸投げしているようにみせかけて、進度状況をポイントを押さえてチェックすることです。
気がついたことがあれば、助言をして、部下が自分で気がついて修正していくようにコントロールします。
成功体験を積み重ねることで、部下は大きな自信と実力を得ます。
仕事の内容をチェックするだけなら、自分でやるよりも1/10くらいの労力ですみます。上司と部下のダブルチェックが入ることで、仕事の精度も上がります。
これがマネジメントというものです。
正しい丸投げと、間違った丸投げがある
絶対にやってはいけない「丸投げ」があります。
最終的な責任まで丸投げしてはいけません。もし部下の仕事が上手くいかなかったら、仕事を任せた上司の責任です。
緊急時には、上司自ら動くことが必要です。いざというときは、上司が協力してくれるという信頼関係があるから、部下は安心して仕事ができるのです。
その点だけは履き違えないようにしましょう。
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