東日本大震災で亡くなられた方の90%以上の死因が「溺死」だそうです。津波に飲み込まれて亡くなったということです。
東日本大震災における死因(岩手県・宮城県・福島県)平成23年4月11日現在
つまり、津波の被害さえ受けなければ、助かる確率は大幅に向上するということです。静岡市にどの程度の津波が押し寄せてくるのか、客観的なデータを持っておくことは重要です。
現時点での、最新の静岡市の津波情報をまとめてみました。
静岡市津波避難マップが最新情報を網羅
静岡市は津波避難マップを公開しています。ネットとPDFファイル(地区ごと)で見ることが可能です。
津波浸水想定区域は、内閣府公表の「南海トラフ巨大地震の被害想定(第二次報告)平成25年3月18日と」静岡県公表の「静岡県第4次地震被害想定(第一次報告)平成25年6月27日」、さらに「静岡県第3次地震被害想定(安静・東海地震) 2001年5月」を考慮、南海トラフ巨大地震に対応しています。
内閣府と静岡県の想定すべてを考慮して作られています。現時点では、このマップを参考に行動計画を立てるのが懸命です。
【参考資料】
- 第3次地震被害想定 静岡県 2001年5月発表
第3次地震被害想定安政東海地震想定津波浸水域 - 第4次地震被害想定 静岡県 2013年6月発表
第4次地震被害想定浸水域
平成25年6月27日に静岡県が公開した「静岡県第4次地震被害想定(第一次報告)」におけるレベル2の地震・津波の計算結果を示したもの - 南海トラフ巨大地震の被害想定(第二次報告) 内閣府発表 平成25年3月18日
過去の津波による浸水の記録
- 歴史津波に学ぶ(10)静岡市駿河区下島の白髭神社 潮水流れ込み森枯死
安政東海地震(1854年)。津波の高さ4.5メートルと推測。下島の白髭神社に津波が流れ込んだとのこと。 - 歴史津波に学ぶ(9)静岡市清水区・巴川 湊に襲来、廻船大破
安政東海地震(1854年)。河口部の津波は高さ約3メートルと推定。河口から約2キロ上流の専念寺は、川水があふれて墓地が水浸しになり、魚が泳いでいたとの言い伝え - 「駿河湾から2,5キロ内陸に津波跡か」6月23日朝日新聞の記事の問題点
不正確な情報もあるので注意ですね。
地盤沈下の可能性
国、県、市が公表している想定浸水域は、地震と共に地盤沈下が発生すると、さらに広がります(隆起する可能性もあるが)。実際に東日本大震災では、宮城県で地盤沈下が発生したため、想定より内陸部に津波が到達したそうです。
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静岡市は海岸線を有していて、海岸近くまで住宅地の開発が進んでいます。静岡県は全国で唯一巨大地震が予測されている地域であり、巨大地震が発生すると、大きな津波が押し寄せてくる可能性が高いです。
地盤沈下の可能性も否定できません。余裕を持った避難計画・ライフプランを立てておいたほうが良いですね。
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