「ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則」の内容を、自分の場合に照らし合わせて考えてみた。
この本は前作「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則」の続編にあたる。
前作が「偉大な企業は何をしているか」を分析したのに対し、続編では、「凡庸な企業がどのようにして偉大な企業になっていったのか?」を分析している。
はっきり言って、続編の方が面白い。
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「ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則」の要点リストはこんな感じ。細かい内容は省く。
1)第5水準の指導者
2)適切な人をバスに乗せる
3)厳しい現実を直視する
4)ハリネズミの法則(・一番になれるもの・情熱をささげられるもの・○○あたりの利益を最大化)
5)規律ある行動(しないこと決める)
6)技術に振り回されない
5)は以前紹介している。
⇒ 「やりたくないことリスト(しないことリスト)」
今回は「4)ハリネズミの法則」の、「○○あたりの利益を最大化」を考えてみたい。
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偉大になった企業は、「○○あたりの利益を最大化」の「○○」として、適切なものを選択しているとのこと。
○○は財務指標の分母だ。
「来客一人当たりの利益の最大化」を目指した企業は、利便性をとことん追求して、偉大な企業となった。
「鉄鋼製品一トンあたりの利益の最大化」を目指した企業は、数量ではなく、コストダウンと付加価値を追求し、やはり、偉大な企業となったとある。
上記の分母は、各々の事業の本質を表していると感じた。
さて、私の場合はどうだろう。ウェブサイトやウェブサービスを細々と作って生業としている、しがない個人事業主だ。
大企業は多くの優秀な人材を擁して、次々と新しいものを生み出してくる。スケールメリットを生かして、じゅうたん爆撃をしてくる。
よって、個人のスモールビジネスでは、小回りを利かせて、常に新しい市場を見つけないと食っていけない。
そして、どんどん流れが速くなる中を泳いで渡るには、自分を鍛え続けるしかないのだ。
よって私の分母は、
「自己の成長を伴わない作業にかかる時間に対する利益」を最大化する
とした。
「自己の成長を伴わない作業」とは、何度か実施してコツをつかんでしまった作業のこと。それを繰り返してもよいけど、そこに自己の成長は存在しない。
そういった作業は、自動化したり、人に委譲することで自分にかかる負荷を減らす。
新たに生まれた時間で、新たなことを勉強したり、経験したりして、次のネタを探す。
そのルーチンをまわすことが、私の目指す「スモールビジネス」だと認識した。
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私は常に成長したい方なので、性に合っていると思う。
色々学ぶことが面倒で、楽して生活したいという方は、個人のスモールビジネスは向いていない。
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