独立起業を考えていた10年前、2003年にコンビニで見かけて、購入しました。
社会的に生活していくには、お金は不可欠です。独立起業してやっていくには、まず先立つものである「お金」を、自分の力で稼ぎ出せなければ、生活は破綻します。
起業して11年目。これまで何とかやってこれているのは、当時本書を読んだことは大きかったと思います。
久しぶりに読み直して、印象に残った部分をメモ。
行動する人は5%しかいない
いくら頭で素晴らしいことを考えても、実行しなければ「絵に描いた餅」。セミナーに参加したり、書籍を読んでやる気になっても、実際の行動に移せる人は、全体の5%くらいだそうです。
逆に考えれば、行動にさえ移せれば、成功できる確率はかなり高いということです。
ただ話を聞いて満足するだけでなく、自分の行動にどう結び付けるかを考えながら、知識を吸収していくことが大切です。
「願望」と「やりたくないこと」を書き出す
「計画は崩れるためにある」ではありませんが、いくら詳細な計画を立てても、状況の変化で計画は変わっていくものです。もちろん計画を立てることは大切ですが、それよりも「こうなりたい」という自分の欲望・願望を書き出して、しっかり確認しておきましょう。
「駅前の広い家に住みたい」とか「一生お金に苦労したくない」とか、自分の願望を思いつくまま、書きつけるのです。願望がブレなければ、立てた計画に縛られず柔軟に行動することができます。
そして、合わせて「やりたくないこと」も書き出しておきましょう。営業が嫌いで、会社をやめて独立したのに、結局自分で営業まわりをしていたのでは、本末転倒です。嫌いなことを頑張っても、自分本来のパフォーマンスを最大限に発揮できません。
やりたくないことのリストを眺めていれば、本当に自分がやりたいことが浮かび上がってきます。やりたいことで願望を達成することほど、パワフルな方法はありません。
キャッチコピー一つで売上は倍増する
良い商品を作れば、必ず儲かると考えている人は多いでしょう。もちろん商品の質が高いことは、ビジネスの優位点にはなりますが、それだけでは、商品は売れません。なぜなら、実際に買って使ってみないことには、商品の本当の良さを知ることはできないからです。
商品の良さを「言葉」で的確に伝えることができれば、低コストで広く多くの人に興味を持ってもらえます。キャッチコピー一つで、売上が大きく変わるのです。
「ダイエットが成功するおすすめ商品」ではなく「あなたのダイエットが成功するおすすめ商品」とキャッチコピーを変えるだけで、反応が変わってきます。「あなたの」を加えることで、読んだ人が自分の事だと認識してくれやすくなるからです。
人間とは言葉の塊のようなものです。言葉一つで、相手を動かすことができます。言葉の絶大な力を理解しましょう。
忙しいほどアイデアが生まれる
この仕事が一段落ついて時間ができたら、ゆっくり新しいビジネスを考えよう、この先の人生のキャリアを考えなおそう。と、考えている人は多いと思います。しかし、ゆっくり時間があったからといって、良いアイデアが浮かぶとは限りません。
むしろ、忙しい時の方が、良いアイデアが浮かびやすいのです。仕事のことを色々考えている時に、ふと新聞で読んだ記事の内容が合わさって、面白いアイデアが浮かんだりします。
アイデアは、全く関係ない2つのことが合わさった時に生まれます。後でと言わず、頭がパンパンの今から、新しいことを意識してみましょう。
自動化する
成功法則=自動化といっても過言ではありません。一日は24時間。一年は365日。腕は2本しかありません。1人でやれることは限界があります。
多くの人にサービスをして、その見返りとして多くの富を得るには、自分以外の力を利用するしかありません。他人や機器に仕事を任せることで、多くの仕事を自動化する必要があります。営業マンを雇って、全国に自動販売機を設置するようなビジネスは、まさに「自動化」のわかりやすい例です。
最近はインターネットが普及しています。国内だけでなく、全世界に自分の商品やサービスの存在を伝えることが可能です。これまでは店舗の周囲5kmの人にしか商売できなかったのに対し、いきなり全世界を商圏にすることが可能なのです。
ニッチなアイデアひとつで、突き抜けることが可能になったのです。
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本書は、グレーゾーン的な手法も掲載されています。すべての内容に賛同できるわけではありませんが、社会の仕組みを知るという意味では、知っておいて損はないと思います。
本書はアマゾンの中古で1円から買えます。実際には送料257円プラスされるので、258円でお手元に届きます。
※文庫本もあるみたいです。
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